高野・熊野・伊勢巡り(28) 勝浦漁協まぐろセリ(続き)。

まぐろの水揚げが多い港は、焼津、三崎、清水。しかし、生まぐろの水揚げが最も多い港は、紀伊勝浦だそうである。
勝浦、サンマ漁も盛んだそうだが、何と言っても生まぐろ。そのセリ、延々と続いている。

セリにかかっていないまぐろ、まだまだある。

勝浦港へ水揚げされるまぐろ、次の4種だそうである。
クロまぐろ(本まぐろ)、メバチまぐろ(バチ、ダルマ)、キハダまぐろ(キワダ)、ビンナガまぐろ(ビンチョウ、トンボ)の4種。
JF勝浦(勝浦漁業協同組合)のHPで知った。
私が見た10月下旬には、その漁期からクロまぐろが揚がる時期ではなく、メバチか、キワダか、ビンチョウなどが水揚げされていたのであろう。
そこにある写真画像からすると、上の写真のものは、キワダではなかろうか、と思われる。が、もちろん、そうであるかどうかは、不明である。


こちらの方にも、まだセリにかかっていないまぐろがある。

これは、1メートル少しの小ぶりなもの。おそらく、ビンチョウ、じゃないかなー。
それはともかく、JF勝浦のHP、とても親切。
はえ縄の仕掛けから、その長さ、船のこと、諸々のことを教えてくれる。
年間の漁獲量から、その金額、キロあたり単価まで。今まで勝浦港で揚がった最高金額のまぐろは、平成2年3月13日の1匹719万8千円。305キロのクロまぐろだそうだ。まぐろそのものについての知識も出ている。
時間のおありのお方は、どうぞ。「まぐろ博士」になれますよ。

このあたりであったか、声をかけられた。
「あなた、ここは長靴を履いていない人は、入っちゃいけないんですよ」、と言う。
エッ、そうなのか。
JF勝浦のHPの終りの方には、注意事項として、”場内へは立ち入り禁止、見学デッキや見学フロアから見てください”、となっている。
熊野三山を訪れることは考えていたが、まぐろのセリを見るなんてことは、思いもしなかった。JF勝浦なんていうものも、後で知ったもの。注意事項なんて、知る由もない。
たしかに、場内で仲買人などに混じって動いているのは、私だけ。知らないとはいえ、申しわけなかった。しかし、見学デッキも見学フロアもなかったような気がするのだが。あったのかなー。

端の方へ動く。
入札で、セリ落した数値を読みあげているセリ人。

こちらでは、氷を下ろしている。

セリ落したまぐろを運んでいる。
でも、尾っぽを切られたものは多いが、左下のまぐろは頭も切られている。何らかの理由があるのだろう。

この軽トラには、ヒー、フー、ミー、ヨー、・・・・・、13匹のまぐろが積まれている。
ふっくらとしたものが多い。メバチなのかなー。

この中でセリが行なわれている。

前の漁港、穏やかな佇まい。

その反対側の突堤。
多くの船が舫っている。おそらく、漁船であろう。

こういうものがあった。
日曜、祝日には、「新鮮 生鮪直売朝市会場」となるようだ。

すぐ側に、こういう掲示板があった。
那智勝浦、”まぐろと温泉の町”なんだ。足湯も何か所かある。
漁協場内でのまぐろのセリの様も面白かったが、竹原のまぐろ定食も美味かった。
「もう一度食べたい」、という椎名誠と同じく、私も”もう一度”、竹原のまぐろ定食を食べたいが、できるかなー。