高野・熊野・伊勢巡り(29) 外宮(豊受大神宮)

紀伊勝浦から伊勢へ。
新宮で特急に乗り換え多気へ。多気から普通に乗り換え伊勢市へ。JRで3時間少し。

この日も雨模様。
JRの車窓の外、鈍色の空、鈍色の海。

参宮線へ乗り換える多気の駅には、このようなポスターが。
<遷宮は教えてくれます。千三百年前も現在も、・・・・・>とか、<臨時急行いせ1号で>とか、といったポスター。式年遷宮、JRにとっても絶好の商機である。

伊勢市に着き、まず外宮(豊受大神宮)へ。
外宮、約1500年前、丹波からこの地へお出でになったんだ。

神域へ入る。

表参道を正宮の方へ歩いていくと、このようなものがある。
「これは外宮の神さまが、夜、町の方へ行かれ帰る時、目安にされたものなのです」、と説明している人がいる。どういう人なのかは分からないが、説明をしている。
「神さまも夜遊びに行ってたんですか?」、と訊く人がいた。「それは何とも、私の口からは」、と説明の人。そういうことなんだ、な。神さまも、人間なんだから。

正宮が見えてくる。
手前は、これまでの社殿。20年前に建てられた古い社殿。その向う、左手に新しい社殿が見える。

20年前に建てられた正宮。
茅葺き屋根は、苔むしている。

新しい正宮。

正宮の正面、鳥居の外からの画像。
実は、外宮の正殿はこの向うに建てられている。白い布の向う。だから、一般庶民の我々は正殿を見ることはできない。

鳥居の中からの撮影は許されていない。外へ出てから写したもの。正殿は、この奥の奥。

新しく造られた板垣。

その柱には、白い紙に包まれた榊。

磨きぬかれたヒノキの柱、匂い立つよう。そこに、濃緑と白。
神を感じる。