高野・熊野・伊勢巡り(27) 勝浦漁協まぐろセリ。

実は、昨日のコストパフォーマンスのべらぼうに高いまぐろ定食の竹原のオヤジさん、こう言っていた。
「朝、7時ごろ、すぐそこの港に行けば、まぐろのセリが見られますよ」、と。「誰でも見ることができます」、とも。
翌朝、見に行った。

オッ、凄い。
こんな光景、見たことがない。

コンクリートの床には、まぐろが横たわっている。多くの人が動いている。

皆さん、何か書いているようだ。
どうも、入札の値を書いている模様である。

”赤台 次札”って書いてある。何のことなんだろう。
ひょっとすると、次はこのあたりのまぐろをセリますよ、ということかもしれない。

仲買いの皆さん、案外、女性の姿も多い。
男であれ女であれ、皆さん、手カギを持っている。

これは一部。この2〜3倍はあったと思う。感じとしては、4〜500匹。
近くにいた人に訊いた。「今日の水揚げ量は多いのですか、少ないのですか」、と。「台風が来ているので、今日は少ない」、と言っていた。

この長い柄のものは、まぐろの尾っぽを切る道具である。
その手前のものは、皆さんが持っている手カギ。これでまぐろを引っかける。

柄の長い道具、このようにして使う。
このように、尾っぽを切る。
そのまぐろのグレードを確かめるんだな。その部位の状況により。

尾っぽを切られた4匹が並んでいる。

これも切られた尾っぽ。
美味そう。

セリ落されたものであろう、いろいろなものが貼りついている。
”三”とか、”230”とか、”曲りカネにリの文字”とか、また記すに不便なものとか、というものが。
せり落したところの屋号であったり、まぐろそのものの重さであったりであるのであろう、という気がするが、どうなのであろうか。

セリは、セリ上げとかセリ下げとかというものではなく、入札額の高い者に落ちる、という方式である。
この正面、セリ人が入札額の高い値を読みあげる。
850円とか、910円とか、と。中には、1180円とかという、1000円を超えるものもあった。どういう基準なんだろう、と思った。
周りの人で、できるだけ親切そうな人に訊いた。あの値段はどういうものか、と。
800幾らも、1000を超える値も、キロあたりの値段だそうだ。

セリ落したものであろう、手カギで2匹を引っぱっている。

この人は、手カギで引っかけたまぐろを、軽トラの荷台へ。

この人も。
一匹、どの程度のものか、訊いた。
この日のものは、2〜30キロのものだ、ということであった。


常識の通用しない国・北朝鮮、チャン・ソンテクを処刑した。
4日前、キム・ジョンウンの後見人であり、北朝鮮ナンバー2のチャン・ソンテクが解任、失脚の報が流れた時には、相も変わらず北朝鮮はキッチュな国だな、と思っていた。
その親族でもあるチャン・ソンテクを、時をおかず処刑する。西側世界の常識外。
キム・ジョンウンの恐怖政治、強権政治、との声が多い。
しかし、私は、ある日突然、北朝鮮でのクーデター、また、キム・ジョンウンが暗殺された、との報が飛びこんで来るような気がしてならない。