パリ+リスボン街歩き (65) 市電。

市電、町中の路面電車、あちこちで案外残っている。東京の荒川線、大阪なら上町線や阪堺線、函館や広島、鹿児島にもあった。その他、まだあちこちに残っている。ヨーロッパの国々でも、市電というか路面電車はあちこちで見る。
しかし、昔ながらの市電、路面電車のイメージに最も近いのは、リスボンの市電である。

昔ながらの一両編成。
市電と言い、路面電車と言い、いずれであれ、一両であることが肝心。それであってこそ、市電であり路面電車である。

リスボンの市電、他の色のついたものもあるが、最も多いのは半分黄色に塗られた車両。単純であるが、美しい。パンタグラフも市電の要件。リスボンの市電、すべて当てはまる。
今、リスボンの市電で、”いかにも”の”らしさ”を売り物にしているのが、市電28番線である。リスボン市街の東西、アルファマ、バイシャ、バイロ・アルトの3地区を行き来している。
まず、バイシャ地区のコメルシオ広場の近く、コンセイサオン通り辺りからアルファマ、東の方へ行く市電に乗る。

運転席。
市電は木造である。これも肝要。

窓から外を見る。下町だ。

細い道を走る。
すぐ停留所、駅である。

この駅では、多くの人が乗りこんできた。
車内、混雑、ギッシリとなる。

だからであろう、運転席の後ろには、このような注意書きがある。
「スリにご用心」、との。このような注意書き、地下鉄の駅にもある。リスボンへ来る外国人、いいカモなんだ。

窓の外、こういう光景が現れることもある。

この人、ひょっとして、私のデジカメを見てこうしたのかな。革ジャンで顔を覆っている。
ヨーロッパの他の町と同じく、リスボンにもアフリカ系の人は多い。

こういう所もある。
が・・・・・

手を伸ばせば、つきそう、という所も。

その内、また広い道に出た。

暫らくすると、ここに着いた。
マルティン・モニス広場。終点である。