パリ+リスボン街歩き (66) 市電(続き)。

このところのあちこちの市電、流線型になったり、2、3両が連結されていたりするものが多い。4、5年前に乗ったニースの市電がそうだった。ベルリンの市電もそうだったような覚えがある。ひどいものでは、ミニ新幹線のような姿形をしているものもある。このようなものは、市電ではない。もはや、路面電車とは言えない。

リスボンの市電、車と一緒に走っている。
狭い道を、譲り合ってというか、取り合ってというか。
しかし、このリスボンの市電こそ、その姿形、由緒正しき正統派の市電である。

マルティン・モニス、28番線のアルファマ側の終点である。一旦は降りる。

そして、また乗る。
リスボン市街の中央部から西の方へ行くために。アルファマ地区からバイシャ地区、そして、バイロ・アルト地区へ。ゴトゴトと行く。

今度の運転手はこの人。

ここは車がズラッと止まってる。走っている車は、市電の線路の上。

窓の外にはこのような光景が。

このような光景も。
それにしても右側の人、いや、マネキンか、一体何をしているのかな。

ンッ、前が詰まってきたのか。

ここは、下り坂なんだな。

ハチ合わせってことでもなかろうから、前の電車に追いついたのかもしれない。

ここでも前の電車にくっついている。
道は狭いし、車も走っているし。
でも、しかし、これが市電というものじゃないか。
リスボンの市電に乗る人、10分や20分のことなど、誰もどうこう言わない。30分や1時間手間取っても、どうこう言わないであろう。市電、路面電車とはそういうもの。ピックポケットはいるが、それも一添景。
リスボンの市電時間、緩やかに流れる。