パリ+リスボン街歩き  (28) セーヌ左岸(続き×2)。

セーヌ左岸を何枚か。

地下鉄10号線、クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅を上がった近辺。クリュニー美術館はすぐ近く。

こっちがクリュニー美術館で、こっちがソルボンヌ広場か。
ソルボンヌ広場、ソルボンヌの前の広場である。セーヌ左岸には、パリ大学の校舎があちこちにある。しかし、そのすべてがソルボンヌではない。ソルボンヌは、その一部。正確には、パリ第3大学と第4大学をソルボンヌと呼ぶそうだ。

サンジェルマン大通りのはずだが、それにしてはとても美しくシック。インテレクチュアルな感も受ける。知的空間も左岸の特徴の一つだが。

サンジェルマン大通りのどこか。左角にあるカフェの道をまっすぐに行くとセーヌにぶつかる。粋じゃないかな。
セーヌ左岸といえば、サルトルとボーヴォワール、つけ加えれば、黒のとっくりセーターのジュリエット・グレコ。サルトルの追っかけの大江健三郎のことも、以前書いたような気がする。まあ、何のかのと言っても知的と言えば知的。
どこがって、なんて聞かれても困るが、何となく。あらサーや、あらフォーどころか、あらカン(還暦)も過ぎ、あらコー(古稀)世代の人間としてはそうなんだ。

ここは、サン・ペール通り。右側の三色旗が出ている建物は、学校である。

サン・ペール通り45番地。ミシュランの青い地図では、パリ第5大学となっている。
建物の上の方に、「医学部」と書いてある。下の方の金色のプレートには、「ルネ・デカルト大学」と記されている。パリ大学の医学部は、あの「われ思う ゆえにわれあり」、のデカルトの名が付けられているようだ。フランス人、何にでも先人の名を付けることが好きである。
セーヌ左岸で思い出すボーヴォワールにしても、セーヌにかかる橋に、あの巨人・シャルル・ド・ゴール橋とともに、シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋がある。フランス人、右も左も分け隔てなく好きなんだ。

医学部であるパリ第5大学の校舎の壁面には、このようなレリーフがついている。
古代エジプトの医者やメソポタミアの神様の姿であるようだ。レリーフに彫られているわずかな文字から推測したもの故、間違っているかもしれないが。

気がつけば、ソニア・リキエルの店が写っている。セーヌ左岸だ。

入らなかったが、書店のウィンドー。
よく見ると、ここにある書の大部分はマティスに関する書籍である。ポンピドゥーでマティスの特別展が行なわれているのに合わせたたものであろう。
それにしても、マティスばかり。これも、セーヌ左岸だ。