パリ+リスボン街歩き  (29) サン・ミッシェル。

セーヌ左岸ではあるが、サン・ミッシェルは抜き出して。どこかに行くのに、何かあるとここへ出るので。
サン・ミッシェル、地下鉄も走っているし、RERも走っている。シテ島を挟んだシャトレと共にパリの中心地、と言ってもいい。

地下鉄4号線、サン・ミッシェル駅前のカフェから。すぐ前に見えているのは、地下鉄の出入口。その先は、シテ島。

サン・ミッシェル、横町へ入ると、食堂や小さなホテルが多くある。
左側に見えている食堂の定食は、12.20ユーロと書いてある。右側の食堂は、12.00ユーロと15.00ユーロとなっている。定食、アントレ(前菜)と主菜、デザートがついたりつかなかったり、といったもの。日本円で千数百円。パリでは、、まあ安い食堂だ。4月の頃と異なり、円の独歩高となっている今の為替レートでは、千円ちょっと。

パリは多人種の住む町であるが、サン・ミッシェル近辺も、さまざまな肌色の人が行き交っている。
いろんな国の食堂がある。中近東のケバブ屋が案外多い。Aと私は、遅い昼食を食おうと中華屋へ入り、ソバを食った。ベトナム風のソバだった。10ユーロぐらいだったか。ハイネケンの小ビンも飲んだが、こちらは4ユーロ程度だった。サン・ミッシェルの横町、庶民的な町なんだ。
なお、この日は、夕飯もオペラ通りから入ったラーメン屋で、ラーメンとギョーザを食った。やはり10ユーロ程度。ハイネケンの小ビンが4ユーロ程度、安上がりな一日であった。ホテルへ戻る途中で、ワインを買ったが、フルボトルで4〜5ユーロ程度のもの。寝酒に、いつもワインを買っていたが、いつも4〜5ユーロ程度のものであった。4〜500円ちょっと。それで、十分。

パリでは、カフェによく入る。すぐに疲れる私は、特に。これは、サン・ミッシェルの別のカフェ。
ここらあたりのカフェのカフェ(エスプレッソ・コーヒーのことです)、だいたい2ユーロから2.60ユーロ程度。カフェオレで、4ユーロ前後である。

カフェの中から左の方を見る。
この日に限らないが、パリにいた1週間、雨が降ったり止んだり、という天候であった。降ってもさほどヒドイ雨ではない。すぐに止む。

日本では、路上禁煙が普通だが、向こうでは、タバコは路上で、となっている。庇を借りて雨やどりをしているこの2人も、路上で一服。

雨が上がると、パリジェンヌが2人現れた。
日本の若い女の子のような、チャラチャラとした姿、服装ではない。パリの若い女の子には、こういうスタイルが多い。特に、左側の女の子、モスグリーンの上着に同色の幅広のマフラーを巻いている。カッコいい。パリの女だ。

その後、同じ場所に、このお二人が現れた。
カッコいいとも、とてもシックとも言わない。しかし、サン・ミッシェルらしい二人連れだ。

別の日の夜のサン・ミッシェル。8時を過ぎているのだが、案外明るい。
サン・ミッシェル橋から撮った写真。RERのサン・ミッシェル=ノートル・ダム駅の出入り口。左側にノートル・ダムが見える。右手が、サン・ミッシェル広場となる。
右手の電気が点いている建物は、今日の一番上の写真のカフェ、ル・デパル・サン・ミッシェル。少し方向は違うが。

この店だ。
すぐ右手に、地下鉄4号線のサン・ミッシェル駅の出入り口がある。

そのさらに右の方。サン・ミッシェル広場である。正面に延びている通りは、サン・ミッシェル大通り。標識の矢印は、後ろの方、セーヌ右岸の方を差している。
なお、正面やや左の灯かりが点いている建物は、ジベール・ジュンヌ書店。フランスには、再販制がない。美術書など、とてもキレイな書がとても安い値段で売られている。以前は、行く度にずいぶん買った。
しかし、今は、まったく買わなくなった。重い本を持つのが辛くなった。それ以上に、本を収容するスペースがまったく無くなった。カミさんからは、モノを増やすのではなく、整理をする年代だ、と言われている。たしかに、そうである。しかし、少し寂しい思いもある。パリへ行って、本屋を覗かないのは。