ジュンク堂(続き)。

伊沢紘生の『新世界ザル』上・下巻出版記念のサル本フェア、そのすぐ側にはこのようなサルがいた。
いずれも南米のサル。生きてはいない。もんたなのポッケという人が作ったサル。

左からホエザル、ウアカリ、リスザルだそうだ。
いずれもあまり見かけないおサルさんである。面白い面貌だ。

ジュンク堂、窓といわず壁といわず、あらゆるスペースを利用する。理工書フロアである7階の少し離れた壁面には、このような展示があった。

竹上妙の木版画展。タイトルは、「見たら 見られた」。
と、一緒にいた犬飼三千子、「この人、知ってる。若い作家よ」、と言う。犬飼、顔が広い。
実はこの日、ジュンク堂7階でどうぶつ社の久木亮一と待ち合わせたのは、私の他にあと2人いた。山本宣史・山宣と犬飼三千子。
以前、どうぶつ社のさよならフェアが催された時には、学生時代の仲間が大勢で見に行った。しかし、今回は、久木から皆で来てもらうようなものでない、というメッセージが流されていた。それにも関わらず、「私は、行く!!」って言っていたのが2人いた。山宣と犬飼の2人。こういうメールを送ってきた。
面白いのでコピペする。
まず山宣。
<私子供の頃から動物飼うこと好きで(お茶畑の一角でカミさんと
野菜作りしていた際、迷子になったいたちの赤子を自宅で育成させた
こともありまして)、猿に関しては、周防の猿回し村崎太郎氏(JR
ポスター反省猿ジロー君育ての親)とも懇意にしていました時期あって
著書も読ませていただきました。猿学とは方向違いかもしれませんが、・・・・・>、と。
犬飼も負けてはいない。
<猿には詳しくありませんが、犬山モンキーセンターには、何回か行きました。
アマゾンの密林は、大好きで、そこに暮らす猿とは思えない小さな猿の種類は、知っています。名前が出て来るのはマーモセットぐらいですが。
久木さん説によると私には、虫が住んでいるそうですが、その虫がユカタン半島が大好きで、インカの神様も昔は、沢山いえたけれど今は、一つしか駄目ですね。インカの丸い暦もメキシコで買って、数十年前は家に飾ってました。
というわけで、私は是非とも伺いたいと思います>、と。
70を過ぎたり、それに近づきつつあるジジババが,強い意思表示をしている。まるで、「ボクはねー」とか「ワタシはねー」とか、という幼稚園児のように。この2人、元気。
私はと言えば、サルよりは久しぶりでジュンク堂へ行きたかった故。
神戸発祥のジュンク堂、17、8年前東京へ攻め昇ってきた。その折り、神戸から東京へ派遣された先兵に矢寺さんがいる。有能でとても感じのいい女性である。実は、久しぶりで矢寺さんにも会いたいな、と思っていた。が、会えなかった。池袋本店の副店長となった矢寺さん、今ではマネジメントに軸足を移しているようで、7階にはいなかった。残念。
いずれにしろ、そのような事情で、ジュンク堂7階で4人が会った。
犬飼三千子が知っている若い作家の木版画展にも行き会った。
その竹上妙の作品の幾つかを紹介しよう。

タイトルは、≪コレクションから逃げろ≫。
シート28、000円(額装5、850円)+税。1点、売約済みの赤丸がついていた。

竹上妙、こういう文を付けている。
散文なのか韻文なのか。

≪そこにいるのはわかってる≫。
キジだな、この鳥は。

こうなると、単なる散文ではなく、韻文・詩であろう。

あとひとつ、いこう。
≪探しさがされ 〜タコがにげる〜≫。

ナンだろうね。
<あこがれ>、<美味しすぎる>、<獲ったり>、<恐怖感を抱きながら>、そして、<逃げたタコを探しました>って。
ま、ナンだか知らないが面白いよ。
若い作家はこうでなくっちゃ。

その近くにはこういう棚があった。
一昨年の暮、朝日新聞の読書面にこういう記事が載った。”昨年閉めたどうぶつ社の書籍の幾つかが、丸善出版で復刻されることになった”、というもの。
<異次元の2つの世界>、と記されている新井裕著『トンボの不思議』もそのひとつ。”復刻どうぶつ社”と刷られている。
”異次元の2つの世界”とは、幼虫時代の水中生活と成虫となった後の空中生活のことであろう。
それより、丸善145周年フェアとなっている。全国の丸善、ジュンク堂の店舗で145周年のフェアが催されているのだ。
ンッ、何故にジュンク堂が丸善にって思われる向きもあろう。実は、つい先日、ジュンク堂は丸善に吸収されたんだ。それだから。
資本の論理、経済の動き、一日にして変わる。
それはそれとして、少し見にくいが、<編集 H&Y>、と記されている。
Hはどうぶつ社の久木の頭文字のH、Yは丸善出版の編集者の頭文字だそうである。

青木重幸著『兵隊を持ったアブラムシ』。
丸善145周年フェア、復刻どうぶつ社のひとつ。やはり、<編集 H&Y>。久木によれば、復刻どうぶつ社として丸善出版から復刻された書は、現在6点あるそうだ。良書を世に問うてきた故、その証である。
嬉しいね。
なお、左の盛口満著『わっ、ゴキブリだ!』もどうぶつ社の書。丸善による復刻本でなく、本来のどうぶつ社の本である。


今日のブログ、昨日記すべきものであった。そうしようと思っていた。しかし、できなかった。
実は昨日、夕刻から酒を飲んでいた。その後、風呂に入った。
と・・・
湯船に入った私、どうも寝こんでしまった。間もなく気がついたが、また寝てしまったようである。よくは憶えていない。その後も身体が重く、ほうほうの体で風呂から出た。ヤバかった。
酒を飲んだら風呂に入っちゃいけない、ということは知っている。しかし、翌日つまり今日、学校へ行く日であった。で、風呂に入ってしまった。
危うくであったかもしれない。反省している。
で、ブログを記すどころでなかった。暫らく椅子に座り布団に入った。
皆さまも、飲んだら風呂は禁物。