宴のあと。

薄日。
1週間の宴が終わった。
楽しかった。が、少し疲れた。連日電車に乗り都心に出るのも久しぶりだったが、連夜の飲み会も久しぶりだった。
ご多忙の中、お越しいただきました皆さまには、感謝申しあげます。何年かぶりでお会いする方も多く、ありがたく、また、楽しいひと時でした。
お見えいただけなかったお方のために、よく撮れてはいませんが、今回の出展作の中1点のみ、載せておきます。顔料は、アクリル絵の具。

タイトルは、「インドの若い男は言った。『我々は4〜50発持っている。パキスタンには、せいぜい10発か20発しかない。やってやろうじゃないか』、と。思わず笑った。だが、なぜ私が笑ったのか、その若い男には解からなかったようだ」、という長いもの。
モチーフは、昨年末、ムンバイ・テロ直後のインドに、半月ほど滞在した時のテレビニュースから。インド国内では、臨戦態勢で、連夜このような映像がテレビからは流れていた。
どこの国でも、若い連中は血の気が多く、パキスタンをやっつけろ、という者も多い。テレビなどでも、しきりに煽っている面も多分に感じられたが。タイトルは、そのような若者のひとりが私に言った言葉を、そのまま使ったものである。
なお、画面中央の若い男は、ムンバイを襲ったパキスタンの襲撃犯の中、ただ一人生きて捕まったKasavという男。20代前半と思われる優男である。いずこの国、いずれの状況でも、鉄砲玉には、若い男が使われる。右下は、オバマ。オバマは、まだ正式には就任前であったが、やはり、オバマの存在感は大きく、彼の発言も流れていた。
それはともかく、絵のタイトルにこんな長いのはありか、見たことない、いいのか、と思われる方も多かろう。実は、私も見たことはない。が、いいのである。絵のタイトルに、字数の制限などないのだから。
今のテレビニュースで知ったが、加藤和彦が今朝死んだ。62歳、私より少し若い。自死だという。
フォークル時代の、『帰って来たヨッパライ』、『イムジン河』、そして、『悲しくてやりきれない』、を思い出す。悲しいこと、やりきれないことが、多くあったのだろう。
私のような、どうでもいいもの創り、と違って、結果を出さねばならない、プロのもの創りには、フト、もう逃げたいな、という思いに駆られることもあろう。そのこと自体は、解かるような気もする。