8月9日。

薄曇り。
長崎原爆の日。
11時前、NHK「長崎平和祈念式典」観る。投下時間の11時2分、テレビの前で黙祷。
長崎市長・田上富久、挨拶中、オバマ、メドヴェージェフ、ブラウン、サルコジ、胡錦涛、シン、ザルダリ、金正日、アフマディネジャド、ネタニヤフの10人の名を挙げ、被爆地・長崎へ来ることを促す。米露英仏中にインド、パキスタン、北朝鮮、イラン、イスラエルのトップ・リーダーの名である。
もうずいぶん昔、スウェーデンの首相を務め、その後、核廃絶問題に取り組んだパルメは、世界のすべての国のトップ・リーダーは、広島と長崎を訪れるべきだと説いた。保有、非保有にかかわらず全ての国の、と。私も、そう思う。
彼は、その後、何者かに殺された。
式典の中で、今年72歳になる被爆者の女性が挨拶をした。64年前の8月9日、爆心地から500メートルほどの所で被爆。9人家族の中、生き残ったのは、当時8歳の彼女と4歳の弟の2人のみ。親兄弟7人が一瞬にして死んだ。さらに、4歳だった弟も2か月後に死んだ、と。
世界のリーダーたちは、こういう話も知る必要があろう。

午後、高尾の東京霊園へ行く。
13年前の夏、学生時代からの親しい友人が急死した。以来、毎年この時期、日を決めているわけではないが、故人に所縁のあった人6〜7人で墓参りに行き、帰りには、いつも一杯呑み屋で飲む。
少し変わったところのあるやつだったが、才能豊かで、いいやつだったこの男の話を織り交ぜて。今年は立川で飲んだ。