長崎 + 原爆投下(続き)。

今日、8月9日、長崎の日である。

長崎平和祈念式典、NHKの中継から。
去年の広島、長崎の式典では、国連事務次長の中満泉が事務総長・グテーレスの挨拶を代読していた。
国連ナンバー3の中満泉、カッコよかった。緒方貞子さんに鍛えられたというこのような日本女性が存在することを誇らしく思った。

今年の長崎には、国連事務総長のアントニオ・グテーレスが来た。中満泉の後押しもあったであろう。
グテーレス、その挨拶の中でこう語る。
「この長崎を、核兵器による惨害で苦しんだ地球最後の場所にするよう決意しましょう」、と。
しかし今、核廃絶の動きは停滞している、と。逆に流れているんだ、今。「核兵器禁止条約」なんてって状況なんじゃないか。
安倍晋三は核保有国と非保有国との橋渡しなんて言っているが、それは「核兵器禁止条約」を批准しない単なるエクスキューズに思われること、理の当然であろう。

純心女子高の生徒による「千羽鶴」の合唱。
その歌詞にさまざまな色の千羽鶴が出てきた。

千羽鶴。

来年の8月9日、オレはいるかな、とチラと思う。


一昨々日のNHKBSで流された番組を追う。

アメリカの原爆開発、マンハッタン計画はルーズベルト政権の時からである。
マンハッタン計画の責任者はグローブスであるが、その軍の最高司令官は大統領であるルーズベルトである。

マンハッタン計画、全米各地で動いていた。

1945年4月、ルーズベルトが死ぬ。副大統領であったトルーマンが大統領となる。
が、トルーマン、原爆のことなど何も知らない。
文民統制、シビリアン・コントロールである。新しく上司となったトルーマンの許に軍人であるグローブスがマンハッタン計画の概略を説明に来る。24枚の紙片を持って。

このようなことが記されている。
原爆についての「いろは」。
しかし、その時トルーマンはこう言ったそうだ。
「自分はこのようなものを読むのは嫌いだ」、と。グローブスは、原爆開発の規模を考えるとさほど長いものではないのだが、彼はそういう男なんだ、と思ったそうだ。
で、ここが重要なのであるが、新しい大統領・トルーマンから今自分が進めている計画が認められた、と。

その後、グローブスはトルーマンについてこう語っていると、カリフォルニア大の研究者は語る。
アメリカ合衆国大統領・トルーマン、お釈迦さまの掌の孫悟空と同じである。

こういう状況だったんだ。

無辜の民の多く住む広島についても、このように。

原爆投下指令書なるものがある。
しかし、最高司令官である大統領・トルーマンがこれを認めたのかどうか、疑わしいらしい。

こういうことが記され・・・

こう記されている指令書。
原爆投下指令書に記載の広島、長崎に原爆を落とした米軍、さしあたり17発の原爆を造ろうとしていたそうだ。日本の17都市に落とすための17発の原爆を。
なんと。