ラ・チャナ。
フラメンコ、スペイン南部のアンダルシアの方が主であるが、ラ・チャナは北東部カタルーニャのバルセロナ生まれ。
1946年生まれのラ・チャナ、本名アントニア・サンティアゴ・アマドール、この時71歳。
「踊っている時だけ自分でいられた」、と語る。
『ラ・チャナ』、監督:ルツィア・ストイェヴィッチによるドキュメンタリー。
結婚、出産、引退、復帰、そして何より差別について。
「私は、欲望のまま踊る」、とも。
椅子に座った状態でサパティアード。激しく踏み鳴らす。
フラメンコのリズム、「踊っている時だけ自分でいられた」、と。
肉体が従うのは私の魄。ドゥエンデ。
最初の亭主はひどい男だったが、二度目の亭主はいい男。
顔見ただけでそう思う。よかった。
ラ・チャナ、カタルーニャのバルセロナ生まれ、カタルーニャといえばサルバドール・ダリだ。
ダリ、若き日のラ・チャナを贔屓にしていたそうだ。
バルセロナのタブラオに行ったことがある。
14、5年前、カミさんや子供との旅。ホテルのコンシェルジュでフラメンコのお薦めタブラオを訊いた。紹介されたここへ行った。
ホテルのコンシェルジュが紹介するタブラオ、観光客相手の大店。
まあ、しかし、それはそれ、引きこまれる。このような姿態に。
バルセロナのバイラオーラ魄の踊りを踊る。
その後のこの瞳、ドゥエンデ。
今日、日本政府は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言をすべて解除したそうだ。
その名もその番組も知らなかったが、22歳の女子プロレスラーが自ら命を断ったそうだ。
テレビ番組での行いに、酷い誹謗中傷を浴びていたらしい。演じていたキャラクターじゃないか。それを実像と受けとるノ-タリンがいる。バカものどもが。
22歳の女子プロレスラー、哀れである。とても可哀相。誹謗中傷を浴びせていた連中を罰することはできないのか。
22歳の女の子、可哀相でしかたない。