吉備の国アート巡り(8) 重要伝統的建造物群保存地区。

日本のあちこち、古い町並みや家並みが残っているところがある。
宿場町、武家町、商家町、寺町、・・・・・、山村の集落などもある。その中でも「これは」というものが、「重要伝統的建造物群保存地区」と認定されている。略して「重伝建」。全国に百余あるようだ。
倉敷の「倉敷川畔」もそのひとつ。もちろん、司馬遼太郎が言う「富裕商人の小公国」・商家町として。

駅前からの倉敷中央通りを左へ入る。
ここからがいわゆる美観地区、重要伝統的建造物群保存地区である。

倉敷川畔の桜木が2、3分咲きであったころ。
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倉敷川の向こうは、大原家住宅。やはり、国の重文である。
右の方に、枝を通して少し黄色っぽく見えているところがある。

大原家別邸・有隣荘。
倉敷では通常、大原家の迎賓館と呼ばれているそうだ。屋根瓦が瑠璃色に光っている。北京の故宮・紫禁城の瑠璃瓦を思わせる。
左は大原家住宅。なお、手前の倉敷川に架かる小さな石の橋は、「今橋」。

大原家住宅と迎賓館の間を入る。

迎賓館の塀がのびる。

その先、尽きたところで左へ折れ、振り向く。
右側は、大原家の住宅。

大原家の住宅、このように続いている。
大原家住宅、主屋の他に幾つもの蔵があるとのこと。これらの蔵がそうであろう。

暫らく進み、こちら側から。
大原家の敷地、三辺を周ったことになる。


大原家住宅の周り、グルッとひと回りしてここに戻ってくる。
倉敷川の向こう、塀で囲まれたところは大原家の住宅。広い。


大原家を離れ、「重伝建」の町並みへ。

人力車もマスキングテープとのコラボ。

町中のあちこち、なまこ壁。

消防の建物も。
かかっている看板には、こう書いてある。「倉敷市消防団 倉敷東分団」、と。

倉敷川、その川幅10メートルもあろうか。

川舟流しがゆっくりと通りすぎる。
そうだ、右上は昨日記した倉敷民芸館。

倉敷川にささやかな桜花。

ゆったりとした時がすぎる。