青もみじ巡り(21) 宝泉院(続き)。
宝泉院の庭園、このように眺めるのが肝要。
障子、硝子戸、柱などを通して庭を眺める。
その典型がここ。
額縁庭園である。柱を額縁に見立てる。
でも、先客の皆さんが陣取っている。
次々と。
私は後ろの方に控える。
宝泉院は抹茶付き。前へ出られなくともいい。抹茶をいただく。菓子の袋には、”大原魚山 ひととき”、と記されている。
その内、オッ、お嬢さん方がいなくなった。
完全な額縁ではないが、その先を眺める。
額縁の向うには、青もみじと竹林。宝泉院のメインヴュー。
ところで、このお寺の門をくぐりすぐ目に入った五葉松、これなんだ。
とても大きい。多くのつっかい棒に支えられている。
その根元。
”京都市指定天然記念物 近江富士云々 樹齢七百年 五葉乃松”、と記されている。
この格子越しに眺める庭。
江戸中期作の鶴亀庭園である。
手前には、囲炉裏が切られている上に、自在かぎが下がる。その先、額縁の向うには青もみじ。
小さなお寺・宝泉院、その額縁で存在感を示す。