獅子舞。

獅子舞を見た。
久しぶりである。この前はいつ見たのか、思い出せない。

今日、東博へ行った。

館内から出てくると、獅子舞、もう始まっていた。
東博本館の正面に張り出した特設舞台には、獅子がいる。ンッ、お獅子ばかりじゃなく、恵比須さまと大黒さまもいる。

お獅子、カッと口を開いた。

今、獅子舞が回って来るのは、どのような所なのであろうか。

ひとしきり舞ったお獅子、ひとまず引っこむ。

変わって、恵比須さまが登場する。

恵比須さまは、海の神さまである。
釣竿を持っている。
「目出度い」の「鯛」を釣るぞ、と思っていると・・・・・

真っ赤な鯛を釣りあげた。

替わって今度は、大黒さまが登場した。
大黒さまの動きは、恵比須さまの動きよりもやや大きい。

大黒さま、最後に舞台から観客へ向い金色の小さな紙片を投げた。
急いでシャッターを切ったが、金色の紙吹雪、すでに落ちてしまっていた。

その後、お獅子が2頭登場した。

今日、獅子舞を演じていたのは、”東都葛西囃子睦会”の皆さん。
300年近く前、江戸時代からの伝統ある江戸祭囃子の流れを受け継ぐ団体であるようだ。

舞った後の2頭のお獅子、舞台を下りて観客の中に入り、前にいる人の頭をかじる。

2頭の獅子、恵比須さまと大黒さまを従え、観客の中へ入る。

大詰め、2頭の獅子は頭を取る。
1頭は、女性、女獅子であった。
あと一人の獅子、頭を取ってこう語る。
まず、「今、頭を噛んでもらった人、手をあげてください」、と言い、「あなた方は、今年は無病息災、とてもいい年になります」、と言う。
次いで、「「頭を噛んで貰わなかった人、手をあげてください」、と言い、「あなた方は、気をつけてください。。今日、この後の帰り、何があるか分かりませんよ」、と語る。
そこで一拍おき、獅子頭をパクパクと噛みあわせる。
そして、こう言う。
「今、ここにいる皆さま全ての人の頭を噛みました。ですから、ここにいる全ての人は、今年は無病息災、いい年になることでしょう」、と。
さすが、江戸祭囃子の伝統を受け継ぐ獅子舞、そのリーダーの言、粋。