G20 OSAKA 2日目。

20人もの人間が集まって2日ばかり話し合っても、その総意をまとめるのは困難だ。当然、その大枠は事前にシェルパたちがすり合わせている。しかし、最後の最後は首脳の決断によるものだろう。首脳宣言なるものは。
すべてのセッションが終わり、首脳宣言の折り合いがついたようだ。
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今日2時、NHK中継が始まる。
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議長の安倍晋三、こう語る。
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次いで右隣に座る次回議長国・サウジアラビアの皇太子・ムハンマドに。
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ムハンマドの挨拶があり・・・
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最後に安倍晋三こう語り、G20大阪サミット、閉幕となる。
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安倍晋三、まずトランプの方へ。
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プーチンもあちこちで立ち話。
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中央右寄り、背中しか見えないが、トルドゥーがメイを抱きしめている。後継が決まり次第退陣するメイ、今回が最後のサミットとなる。
トルドゥー、旧宗主国の宰相・メイの胸中を推し量っていたのではないか。
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トルドゥー、マクロンともハグ。後ろに習近平が。習近平とはあまりハグしたくないなー。
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プーチンの横にはエルドアンだ。
実は私は、エルドアンとサウジのムハンマドがニアミスする場面がないのかな、と思っていた。まあ、言ってみれば狭い会場である。ニアミスだって起こりうるであろう、と。さてその時、どうなるか、と。が、エルドアンとムハンマドのニアミスは起こらなかった。強面、剛腕を売りにするエルドアン、ただじゃ済ますことはなかろうから。
しかし、その後のニュースで知ったが、エルドアン、カショギ事件のことは議場ではっきり語っていたそうだ。カショギ暗殺の真相が明らかになっていない、と。
トルコにとっては明らかに主権を侵された事件である。その主導者と目される男がG20サミットへ出てきている。いつまでも真相究明を続けるぞ、と世界の首脳に伝えている。エルドアン、オレはウヤムヤにはしないからなって表明している。
ところで、どういう会合、集まりでもそうであるが、お開きとなった後の人間模様が面白いものである。「じゃあまた」とか「お元気で」とかと言うのが普通であるが、中には、この人とはもう会わないだろうなとか、怪しいヤツだなとか、つまらない男だなとかという場合もある。相性もあるし、まあそういうものである。だから面白いといえば面白い。
昨日今日、今回のG20 OSAKAの主役・安倍晋三は、分単位でさまざまな人と会っていた。が、つれないなって人もいた。
文在寅とは現在の関係が関係であるから、つれないのも仕方ないが、会議場で安倍晋三の隣に座っていた前回の議長国・アルゼンチンの大統領・マクリにも話しかける場面はなかった。ま、あまり面白くなさそうな顔つきの男であるが。
そのような諸々を含んだ幕切れであった。


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2時50分、NHK中継が始まった。
安倍晋三の記者会見。
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昨日知った「大阪トラック」を述べる。
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「大阪ブルーオーシャンビジョン」ということも。
何でも今回のG20、4つのセッションを行った。そのひとつが「海洋プラスチックごみ」の問題であった。その対策であろう。
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米中、この問題は、今回のG20サミットの底流、最大の問題であった。
今日昼、トランプと習近平は米中首脳会談を行っている。その行方はってことである。
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安倍晋三が主に述べたこと。
この後、記者の質問で、プラスチックごみ、先進国の中で日本が最も輸出しているじゃないか、という厳しいものが外国の記者から出た。この分野、日本は遅れているのかもしれないな、と思う。
それはそれとして、安倍晋三の記者会見、記者の質問をたった4人しか受けなかったのはどうなのか。もう少し受けてもいいんじゃないか。今回の「G20 OSAKA」を仕切った責任者であり、主役として。


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3時50分、トランプの記者会見が始まる。
習近平との首脳会談についてはこのように。
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カショギ暗殺事件についての質問が出た。
「カショギ暗殺に関しては、サウジのムハンマド皇太子の関与が疑われているのに、どうしてあなたはムハンマド皇太子と直接会っているこのような場で、そのことを尋ねないのだ」、という厳しい質問であった。
トランプは、このように「ひどい事だ」と述べた後、「サウジではこの事件を起こした者13人を起訴し、裁判にかけている」、と語る。ムハンマド皇太子には触れずに。
そしてこう語る。
「サウジアラビアはアメリカの軍需製品、武器をこれこれ買ってくれている」、と。
トランプの論理である。損得が倫理の上に立つ。
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米中の問題は先送り。
トランプの頭の中は、次の大統領選のことが多くを占める。
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昨日だったか今朝だったか、トランプは「G20の後韓国へ行くので、その折り、DMZ(非武装地帯、軍事境界線)で金正恩と会いたい」、とツイートした。
単なる思いつきである。
が、どうも北朝鮮、金正恩は真剣に検討しているらしい。
金正恩、明日、ピョンヤンから板門店へ来るかもしれない。近い距離ではあるし。
それにしてもドナルド・トランプという男が世界最強の国・アメリカの大統領になって以来、思考の世界基準は損か得かとなり、キッチュな世界が表に出るようになった。
後世の歴史家は、この時代を「愚昧の時代」と呼ぶであろう。