流山子雑録 『酔睡胡乱』
丸山則夫 季節の瞬間展。
「はてな」のシステムが変わり、どうも上手くいかない。
実は昨日、技術者に来てもらい懸案であった古い「はてなダイアリー」を、新しい「はてなブログ」の方へインポート(移行)してもらった。以前と形態は異なるが、2500回余の記述、あれよあれよという間に移ってきた。「流山子雑録」で検索しても出てくるようになった。
これで「流山子雑録」が急に更新されなくなったな、ヒョッとして「流山子」という男、死んじゃったんじゃないかな、と思っていたであろう人たちの何分の一かの人は戻ってきてくれるのじゃないかな、と考えている。
しかし、技術者が帰った後、夜、ブログを書こうとしたらブログ自体が出てこなくなった。時間をおいて何度試みても。何らかの構造的問題があるのであろうが、とても疲れる。このブログ、10年近く前ボケ防止のために始めたが、今の状況、精神衛生上すこぶるよくない。このような状態ならそろそろ打ち切ろうか、と考えている。イライラするのがボケ防止にかえって役立つのかな、とも考えないではないが。
今日は、どういうワケか出てきた。が、写真の取りこみなどべらぼうに時間がかかることがある。いいかげんにしろってくらい。いずれにせよあと何日か、「何時とは言えませんが、近々載せます」と言った人がいるのでそこまでは、と考えている。
そのひとり、丸山則夫の写真展を。
昨年の秋、私は丸山さんを探していた。丸山則夫さんは銀座奥野ビルの501号室からどこへ行ってしまったのだろう、と。年末に分かった。神楽坂のギャラリーで展覧会をやっていた。訪れた。
神楽坂のギャラリー・五感肆パレアナ。
丸山さんらしい看板だ。
入る。
丸山さんがいた。ほんわかとした奥さんと一緒に。
写真家・丸山則夫、毎日、夜明け前に歩いている。
初めて会った時、写真を撮るのはその時だけ、と聞いた。驚いた。
なお、「風太」とは丸山則夫の筆名。「ふり」としている「風」に因んでいる模様。
丸山則夫、夜明け前の一瞬を切り取る。
作家・丸山則夫の言葉。<季節は四季の螺旋階段>。
<季節の中へ>。
南瓜、カボチャだな。
何気なさを切り取っている。
言葉などない方がいいな。
板の壁ってなかなか見なくなったな。
こちらの壁面。
<闇のひかりは内に入り、世界の外面を取り払う>。
丸山則夫の言葉をそのまま記すと、<ただ求は、今の瞬間>。
儚げなもみじ葉を和紙に漉き込んだよう。
こちら。
さまざまな写真で構成している。
このように。
丸山則夫の作品集が並ぶ。
ここ数年、本を買うことをしなくなったが、一番小さなものを求めた。
オンデマンド出版、数日後には家に届いた。
「丸山さん、久しぶりで写真を撮らせてください」、と言ったらここへ立ってくれた。
端の方にこういうものがあった。針金をひねったようなものが木の棚に乗っている。
丸山さん、器用な人である。銀座奥野ビルでギャラリーをやっている頃は、客が来ない時などには「ひっつきむし」をひねって味のある作品を作っていた。そうか、丸山さん、針金で作ったかと思い訊くと、これは奥さんが作ったものだそうだ。
私の周り、絵を描いていたり何らかのものを創っている人はいる。彼ら、彼女たちは何らかの物を食って生きている。
しかし、丸山則夫さんは霞を食って生きているように思えてならない。何故だか分からないし、私ごときがどうこう言うことではないが、どうもそう思えてならない。
会えば、何となく気持ちよくなる。この後、いつ会えるか。私自身、あやしくなってきているので、分からない。
が、昨年末会えてよかった。
池江璃花子を案じ、励ます動きが続いている。アスリート仲間ばかりでなくさまざまな人が。IOC会長のバッハからも。
池江自身も反応している。健気な言葉を。涙が流れてしかたない。18歳の若者、何とか助けてやりたい。
骨髄バンクには、18歳から54歳までの者が登録できるそうだ。元気な若い連中、骨髄バンクへ登録してくれ。池江璃花子ばかりじゃなく白血病で苦しむ人たちを救うため。
美術評論家の早見堯は、学生時代のサークル仲間であるが、仲間内ではIT関係に詳しい。
「はてな」のシステムが変わり、古いブログが新しいところへ移行できない時など、さまざまなアドバイスをしてくれていた。
私のこの「流山子雑録」は文字通りの雑録であるが、美術の専門家である早見堯は学術的、ハイブラウなブログを記している。グレードの高いものを。更新は年に10回程度か少ない時には数回ということもあるが。
以前の「はてなダイアリー」の時、ずいぶん前になるが早見堯のブログのことを記したことがあるが、今一度記しておきたい。私のこの「流山子雑録」の行く末がふらふらしているので。
早見堯のハイブラウなブログ、「見ることの誘惑ー終わりなき眼差し」で検索してください。
最新のブログは、2月4日の「岩本拓郎『茶色の小瓶』 吉祥寺美術館」である。
「茶色の小瓶」なんてグレン・ミラーの「茶色の小瓶」しか知らなかったが、岩本拓郎の「茶色の小瓶」もあるということを初めて知った。