神戸散歩(6) 横尾忠則現代美術館(続き)。

横尾忠則現代美術館での「横尾忠則 画家の肖像」展、3階へ上がる。

先人に倣うということよりも先人とのコラボ。

右手前は≪安らかに眠れ≫。油彩・布。
先人は不明。

若い皆さん。

アンリ・ルソーとのコラボ。
右は≪正確な寸法で描かれたルソー像≫。アクリル・布。ルソーによる原画は≪私自身:肖像=風景≫、ルソーの姿が大きく描かれている。それを正確に描けばこうなる、という遊び。
中は≪うちの女房にゃ髭がある≫。アクリル・布。なぜ髭があるのか、左の作品につながる。
左のこれ≪すっきりした≫。アクリル・布。元々のルソーの原画≪自画像≫には髭が生えていた。その髭を剃っちゃったんだ、横尾忠則は。で、「すっきりした」と。
遊びと言えば遊びである。が、横尾忠則、何でも試みるんだ。

正面はパブロ・ピカソ、そしてマルセル・デュシャンとのコラボ。

これは、アンディ・ウォーホル、ジャスパー・ジョーンズ、ジョルジュ・デ・キリコ、そしてマン・レイとの。

横尾忠則のアンディ・ウォーホル。タイトルは≪A.W.misses M.D.≫。アクリル・布。
画面右上に、「NEW YORK 1967」と描かれている。1967年、ウォーホルが≪マリリン≫を発表した年なんだが。$紙幣も描かれている。右側の子供もウォーホルだとすぐ分かる。そっくり。
左の小さな作品は、≪迷子になったウォーホル≫。アクリル・コラージュ・紙。洒落た作品だ。

展示もおしゃれ。
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右はアンディ・ウォーホル、左はジャスパー・ジョーンズとのコラボ。
ひとつづつ載せたいのであるが、撮影は2、3点以上で、1点のみの撮影はおやめくださいとの美術館の決まりを守る。

左手の方は、横尾忠則とマックス・エルンスト、サルバドール・ダリとのコラボ。

いつの間にか若者たちの団体はいなくなった。



すぐ横に小ぶりな部屋があり、横尾忠則のポスターがびっしりと貼られている。
4面、ぐるっとひと回りしてみよう。

こうきて・・・

こうきて・・・

こうきて・・・

ここまで。

[I WANT YOU」、兵を募るあのアメリカのポスターを模している。

60年代、70年代、そして80年代・・・

横尾と言えば・・・

こういう世界であった。

健さんもいた。


ドナルド・トランプと金正恩の米朝首脳会談、シンガポールで行われた。初の米朝首脳会談。合意事項を文書として両人による署名も行われた。4項目。
親子ほども年の離れた両者、年嵩のトランプが主導しているように見えた。が、合意事項はさほどのものではないようだ。これまで度々出てきた「CVID」の言葉も入っていない。
ドナルド・トランプ、「これからプロセスが始まる」と語っている。そうなんだ。
有頂天になることもないし、がっかりすることもない。ついこの間までは汚い言葉を投げつけあっていたふたりが会ったってことがまず重要。これからなんだ。
夜のプライムタイムにテレビ特番を組んだアメリカばかりじゃなく、世界中が米朝劇場を楽しんだ。