神戸散歩(5) 横尾忠則現代美術館。

兵庫県西脇市生まれの横尾忠則、その作品を収蔵するのが横尾忠則現代美術館。神戸にある。
ここ数年、行こうと思いながら機会を逸していた。開館は2012年末、横尾忠則自身から寄贈を受けた作品及び寄託作品約3000点を収蔵する。兵庫県が運営する。
三宮から阪急で2駅、王子公園で降りる。それにしても神戸という町、どこへ行くにもとても便利。すぐ着く。

王子公園駅から歩いて10数分(普通の人なら6、7分)で横尾忠則現代美術館が現れる。

”self portrait”、横尾忠則 画家の肖像展。

キャンバスの質感。
兵庫県政150周年記念事業でもある。

館内へ入る。
白一色、クール。
ここはインフォメーション。

まず3階の展示場へ。
このようなあいさつ文がある。

写真は撮ってもいいが、ひとつの作品を撮るのはダメ。2、3点以上の作品をと気をつけてください、と言われる。ただし、文言は別とのこと。その決まり厳密に守って進む。
それ故、3点、3作品を撮る。

まずは、何と言っても右側の作品である。
≪Tadanori Yokoo≫。
1965年、シルクスクリーン。作家・横尾忠則の自主制作。
左下に横尾自身の1歳半の時の写真、右下には卑猥な指文字、そして中央には首を吊っている男。横尾劇場の幕開けである。

その横にこういう文言が。

横尾、Yokoo。

この日、音声ガイドを借りて聴いていた。
右端の作品は、≪Self Portrait with Sunglasses≫。1980年。アクリル。
横尾忠則、ニューヨークでピカソ展を観て、それまでの世界から離れ、アーティスト・絵描きになろうと思った頃の作品だそうだ。

茨城県


≪画家とその妻の肖像≫。
1991年。アクリル、木製マネキン、テニスボール、イーゼル。

ここに・・・

左、≪Self portrait≫。

突然、大きな声がして若者たちの一団が入ってきた。

若い男の子や女の子。

何やらダサい男の子も。

そういう子も含めて・・・

若い子っていい。

Y字路だ。

ここへ来て・・・

ここへ。
左の作品、横尾忠則の思いに残る人たちが描かれている。
三島由紀夫、これはすぐ分かる。ミレーの種まく人。そして、ギターを弾く深沢七郎。この3人。
どれがどうしたって、何がどうしたって、このようなもの。
明日、続ける。


シンガポールの金正恩、夜に入り町中散歩に出たそうだ。
久しぶりの西側世界の夜、35歳の若者にはそれもいいんじゃないかなー。