バンコク散歩(24) サイアム・パラゴン。

アユタヤからホテルへ戻り2時間ほど休んだ後、5時ごろ出かけた。
実は、バンコクへ行った翌日に王宮へ行く時にはガイドが、また、その翌々日に国立博物館へ行く時にもタクシーの運転手が、途中のあるところに近づくと「サイアム・パラゴン、サイアム・パラゴン」と言う。訊くと、最新式のデパートのようなものらしい。どうもバンコクの人たちが自慢したくなるところのようだ。
どういうところか見に行こうぜって相棒と行った。夕飯も食わなきゃならないし。

BTS(高架鉄道)ナーナー駅。
サイアム・パラゴンのあるサイアム駅までは3駅、10分少しである。

駅のすぐ前のサイアム・パラゴンへ入る。

ここにも丸い吹き抜けがある。
ディオール、フェラガモ、ヴァレンティノ、・・・、ブランド店が並ぶ一画もある。ユニクロなどのファストファッションの店もあるようだ。

が、2階に上がった時には驚いた。
高級車のショールームが並ぶ一画がある。その多くはスポーツタイプ。

マクラレン。
路面にはりつく。

ロールスロイス。
今でも各王室御用達なのか。

BMW。
「530e M Sport」と記されている。

アストンマーチン。
007のジェームズ・ボンドだ。

ポルシェ。
スピードでそう。

この面構えはジャガーだ。
他にもスポーツタイプの高級車があったが、その多くはヨーロッパの車であった。日本の車やアメ車は見かけなかった。トヨタもホンダもニッサンも未だ上に見るような車は出していないのかな。
車に乗らなくなってから久しく(もっとも乗っていたころでも、高級車などには縁はなかったが)、免許も返納した私、最新車事情など、まったく知らないが。

すぐ側ではモップで掃除をしている人がいる。
バンコクだ。

と、このようなものが来た。
ピカピカのゴルフカート。ボンネットに”SIAM PARAGON”と描かれている。
こんなところで何してるんだろうと思い、訊いた。「あなた、これでこの中を見周ってんの?」って。「そうですよ」って返ってきた。「へー」って言ったら、「よかったら、乗りますか?」って言う。「いいの」って言ったら、「どうぞ」って言うので後ろに乗せてもらった。

きれいなカート、滑るように走る。
ここまで乗せてもらって降りた。「ありがとう」と言って。
それにしても、日本の商業施設、デパートなどでこんなものを中で走らせているところなどあるのかな。私は知らない。もっともどのような必要性があるのか、よく分からないが。
しかし、年寄りには面白かった。

暫らく行くと、”MID−YEAR SALE! 50% OFF”という紙を貼っている若い男がいる。
1年の中間である6月後半に大売出しをするようだ。で、ミッドイヤー・セール。

ハーレーダヴィッドソンの店。ハーレーがらみのものが売られている。
どのクラスのものかは知らないが、カッコいいハーレーが置いてある。
店の若いお兄さんに「これも50%オフなの?」って訊いた。「そんな冗談はなし」って笑顔で返ってきた。
Tシャツなんかは50%オフなんだ。また、カッコいい革ジャンは30%オフであった。

3階にそこそこ大きな本屋があった。

Kinokuniyaとなっている。紀伊国屋である。

紀伊国屋の店内案内図。
子供の本のところでポップアップ絵本を求めた。孫への土産。

4階。このようなところを歩く。

電気製品のところに「パワー・モール」という垂れ幕が下がっている。スペシャルプライス、とも。
ここは秋葉原の電気街量販店。

SAMSUNG、サムスンだ。

SONY、ソニーだ。

サムスンだ。

ソニーだ。

パナソニックや、

東芝や、

日立やLGもあることはあるのだが・・・

ソニーとサムスンのせめぎ合いであった。バンコクのサイアム・パラゴンでは。

フード・パッサージュ、食堂街で夕飯を食う。ビールとソバ。これだけ。
思えば、バンコクでは碌なものは食っていない。昼も夜もほとんどはビールとソバであったような気がする。そうでなくとも、碌なものは食っていない。

サイアム・パラゴン、バンコクの人たちがどこか自慢するだけのことはあるな、と納得する。
東京で新しい商業施設と言えば、銀座の松坂屋の後に昨年できた銀座SIX・ギンザシックスであろうが、ギンザシックスには高級車のショウルームもなければ滑るように走るカートも見ない。
サイアム・パラゴン、それにヨドバシ・アキバを加えたようなもの。

下を見たら、高校生らしい大勢の者が勉強をしているよう。

地階を見る。
海の中に入っていくようだ。地階へのエスカレーターがウォーターシュートのように見える。
よく見ると、”SEA LIFE”という文字も見える。魚が泳いでいる絵も描かれている。
実は、地階のこの周り、本当に水族館があるそうだ。
おっしゃれ―。