病牀五輪(11) やっと閉幕。

まだこのブログでは長くかかったピョンチャン五輪、今日で閉幕とする。
そのほとんどを病院のベッドの上で見ていたが、なかなか面白い大会であった。開会式に金正恩の妹である金与正(キム・ヨジョン)が顔を出すという見せ場もあって。。

閉会式にはドナルド・トランプの娘であるイバンカ・クシュナーが出席していた。
それにしても、韓国大統領・文在寅(ムン・ジェイン)にとっては開会式から閉会式まで、命を焼き尽くすような日々であったのではないか。
金与正を介して金正恩との南北首脳会談を実現させる。時を措かず北へ特使を派遣して、核とミサイルに関する言質を取る。それにより米朝首脳会談を持ちかける。トランプは、今のところそれに乗った。5月までにはやる、と言っている。
片方でオリンピックを行いながら、あと一方では金正恩とドナルド・トランプのことを考えていたのであろう、文在寅は。
日々酒を飲みぐだぐだしている日本の年寄りは、ただご苦労さまと言う他ない。
そうではあるが、今は閉会式の模様を。

日本選手団団長・小平奈緒、国旗を持って入ってくる。

入ってきた日本選手団の中には、羽生結弦や、高木美帆や、今やそのオネーちゃんと言うのがはばかられる郄木菜奈や、カー娘たちもいたのだが、ここではよく分からない。

祭典らしい。

記憶を旅しているらしい。

そして、”The Next Wave”、新たな時間軸へ。
言わんとしていることはよく解かる。

次の開催地は北京。
北京からの招待状、いわば北京のプレゼン、万里の長城であったり京劇であったり、平凡と言っていいものであった。パンダを多用しているのも。もう少しシャレたものが創れないのか。

小平奈緒がピョンチャン五輪を表わすアスリートのひとりとして選ばれた。IOC会長・バッハを挟んで記念撮影。
トンガのムキムキのマッチョも選ばれているところから見ると、ピョンチャン五輪を代表するアスリートということではなく、象徴するということのようだが。
なお、左から3人目のブロンドの女性はイバンカではない。念のため。

歌や踊りが興味深いものであったが、韓国の伝統衣装をアレンジした衣装に引きこまれるものが幾つもあった。この衣装もそのひとつ。

聖火が消えていく。

ピョンチャン五輪、終わる。


ところで、ピョンチャン五輪、日本は金メダル4、銀メダル5、銅メダル4、合計13のメダルをとった。
実は、開催国の韓国は頑張った。金メダル5、銀メダル8、銅メダル4、合計17のメダルをとった。
お家芸であるスケートショートトラックは苦戦していたが、他の競技で頑張った。
郄木菜那が女子で金メダルをとったスケートマススタートの男子の優勝者は韓国の選手であった。韓国、金メダルを5つもとっている。
その典型がこれである。

スケルトンのユン・ソンビン。

スケルトンという競技、小さなソリに身を預け滑り降りる競技である。

スケルトン、頭を下にして時速100キロを超えるスピードで滑り降りる。
度胸勝負、命預けます、という競技である。
韓国のユン・ソンビン、他の選手を寄せつけない。桁違いに速いんだ。
ピョンチャン五輪の思いに残る。

あとひとつ、これも。
OAR(ロシアからのオリンピックアスリート)で参加のアリーナ・ザギトワである。

まだ15歳だと言うのに、この美形。妖艶ささえ感じる。もちろん、優勝。
日本の宮原や坂本も頑張った。しかし、ザギトワのこの美しさにはかなわない。スポーツではあるのであるが。
ザギトワ、秋田犬を飼いたいと言えば、すぐさま日本から秋田犬が贈られた。すべては、この美貌故であろう。

僅差で2位となったやはりOARのメドベージェワとの2ショット。
昨日、ロシアで」大統領選があった。
プーチン、得票率76%で圧勝したようだ。それはそれであるが、プーチン、その選挙戦にザリトワとメドベージェフを広告塔として使っていた。
そのようなことが」許されていることが不思議であるが。


思いに残る選手をあと少し。

昨日、高木美帆は今季のワールドカップ総合優勝を決めた。
今現在、スケートの短距離から長距離まですべての距離の総合で最も早い、ということである。
高木美帆、今が旬、世界中で最も強い。
それはそれとし、高木美帆、こんな殊勝なことを言っている。
ロシアのザギトワの美とは異なるが、高木美帆、好きである。

渡部暁斗も忘れられない。
スキーノルディック複合で金メダルをとれず、団体選でもメダルに届かなかった後の渡部暁斗の言葉である。
この言葉の前に、渡部暁斗はこう語っている。
「ソチの前から考えれば8年金メダルを目指してやってきて、まだ届かないという気持ちが・・・」と語り、「まだ・・・・・・・・・・かな」、と語るんだ。
渡部暁斗の思いは深い。心に残る。

ところで、ピョンチャン五輪の日本選手の最初のメダリストはスキーモーグル男子の原大智であった。東京渋谷の20歳の日大生。
高梨沙羅のスキージャンプと高木美帆のスケート1500メートルの日であった。で、高梨と高木を追いかけて原のことは追わなかった。と言うより、原大智という選手自体を知らなかった。
で、翌日の2月13日の朝日朝刊の写真を複写する。


ピョンチャン五輪はこれで大団円とする。
が、パラリンピックも飛び飛びではあるが見ている。
今後それを。