東博の犬。

東博の犬は如何ばかりか、見に行った。5日に。

5日は曇っていた。
東博正門前の正月花もどこか落ちこんでいる風情である。

近寄ると華やかなのではあるが。

東博の「博物館に初もうで」も定着してきたようだ。

本館へ入る。
この垂れ幕は鳥の絵柄、毎年新調されないんだ。酉年(鳥年)は過ぎ、今年は戌年(犬年)となったのだが。まあ、それはいい。正面の大階段を上がる。

大階段ステージのいけばな作品。
作家は、真生流家元・山根由美。
花は、松、竹、梅、椿、木瓜、南天桐。
器は、須恵器大壺。

抑えた華やぎって感じ。

戌年、犬年の特別展示を見るために2階へ。
そこからいけばな作品をふりかえる。

戌年、犬年の特別展示1室。

入る。

すぐの展示品はこれ。

円山応挙の杉戸絵だ。
応挙ときたか、これは重いぞ、気合を入れる。

犬の絵は・・・

痩せているのかむくむくと太っているのか、両極端のような気がする。

狛犬・・・

・・・

これには惹きつけられた。
半立体の浮彫である。木彫である。鎌倉時代の作、あちこち摩耗している。彩色されていたようだが、今ではそのおもかげも朧である。
板に乗っている。下の板の右端に乗っている。そのバランスたるや、特異なバランス感覚である。
凄い。素晴らしい。

このようなものである。素晴らしい作品である。

知識人たる者、水滴は必需品である。

近寄る。

このように。

存在感のある犬だ。

後漢時代、2000年近く前のものだっていう。
さて・・・