京都・洛西苔めぐり(6) 祇王寺。

二尊院から5〜6分、祇王寺はしっとりとした草庵である。
何よりも、嵯峨野随一の苔庭で著名。

祇王寺入口。
祇王寺山門ではある。

祇王寺、このような寺である。
『平家物語』巻一の「祇王」の物語の下敷きがいる。
平氏全盛のころの平清盛と二人の女性の哀しい物語である。祇王寺のパンフから、そのさわりを引く。
そのころ、都に聞こえた白拍子の上手に祇王、祇女という姉妹がいた。姉の祇王は清盛の寵愛を一身に受けていた。そこへ、仏御前と呼ばれる白拍子が現れる。清盛はたちまち心を動かして仏御前に心を移した。昨日までの寵愛はどこへやら、祇王は館を追い出される。
祇王、祇女、そして母刀自の三人は髪を剃って尼となり、嵯峨の山里、今の祇王寺の地に世を捨て、仏門に入る。そこへある日、思いもかけぬ人が訪れてくる。仏御前である。何故に・・・・・。諸行無常の物語は続いていく。

境内へ入る。
ウッと唸る。
何て美しい苔の世界だ。

このような道をめぐる。

茅葺きの屋根にも。

   まつられて
    百敷き春や
     祇王祇女   智照尼
智照尼も、祇王寺では避けては通れない女性である。
智照尼、明治29年に奈良県に生まれるが、12歳で大阪へ売られる。類い稀なる美貌の持ち主であったそうだ。10代半ばから大阪、東京の花街で生き、それぞれの時代の蕩児と数々の色恋沙汰を繰り返す。
その女性が39歳で得度、祇王寺の庵主となる。智照尼、明治、大正、昭和と生き、平成6年、98歳で亡くなったそうだ。智照尼、勉強好きで文才もある。
祇王が母と妹と共に出家、入寺した悲恋の尼寺にピタリ、フィットする。

   短夜の
    夢うばふもの
     ほととぎす   智照尼

祇王寺、竹林に囲まれている。

祇王寺の苔、という所がある。祇王寺の境内には、さまざま多くの苔が生えているのであろう。

それにしても・・・

祇王寺の緑の世界・・・

堪能した。

正面中央の宝筐印塔は祇王、祇女、母刀自の墓。その右には、平清盛の供養塔がある。

竹がある。
樋なのかな。

出口近く。祇王の小径と呼ばれているあたり。

ここから出る。



稲田朋美が辞任を表明した。
当然だ。
監督責任を取ってなんて、自衛隊制服組は怒っているよ。


蓮舫も民進党代表を辞任した。
これも当然だ。
自身が語る如く、一党を率いる器量がなかった。
自民党幹事長・二階俊博のコメントが面白い。
「影響がみじんもないと言えば、失礼に当たりますので、それは言いませんが、・・・」、というもの。
歯牙にもかけていない。相手にしていない。
このままいけば、民進党、社会党同様なくなってしまう。自民党の一党支配、問題があるのであるが。