京都・洛西苔めぐり(1) 天龍寺。

大相撲名古屋場所も今日13日目、半分ぐらいは外出していて観ていない。が、残りの半分程度はテレビの前の座いす桟敷で観ている。白鵬が突っ走り、今日は通算勝利数1048というとてつもない記録を成しとげた。
それはそれでめでたいのであるが、ひとつ困ったことがある。
テレビ前の座いす桟敷での相撲観戦、本場所の升席と同じく酒を飲みながらとなる。だから、その後酔ってしまって、何もかも面倒になる。ブログを記すことも同じ。気がついたら1週間のお休みとなっている。そろそろ再開しないと。
一昨日であったか、関東や関西など本州の多くの地域で梅雨明けが宣言された。今年は、その前から空梅雨模様であったが、梅雨は明けちゃった。それはそれとし、梅雨の時季、京都へ苔を見に行った。
今月初め、大阪の司馬遼太郎記念館を出た後、京都へ行った。京都には苔との相性がいい寺が多い。今までにこの雑ブログでも触れた京都の寺の中では、洛北の三千院、洛東の銀閣寺や法然院、さらに東福寺なども素晴らしい苔庭を持っている。
今回京都に滞在したのは2日間。洛西に絞り、その苔を訪ねた。
初日は、洛西・嵯峨野を巡る。

JR嵯峨嵐山駅から私の足で10数分、まずは天龍寺へ。
この日、7月3日の京都はピーカン、とても暑かった。

で、まずは天龍寺の前のここで湯葉のソフトクリームを食い・・・

ここから天龍寺へ入った。

大きな庫裏から堂内へ。
右手前で大きく両手をあげている人、中国の人である。中国人、皆が皆ではないが、とかくお行儀の悪い人を多く見かける。

庫裏に入ると、大きな達磨の絵。

天龍寺の略年表がかかっている。
夢窓疎石、足利尊氏、後醍醐天皇・・・、天龍寺を巡るキーパーソンの名が見てとれる。

大方丈から外を見る。

このような廊下を進む。

周り、苔の中に樹木。

おしめりが今ひとつであるが、これらの苔、存在感がある。

多宝殿への廊下。
司馬遼太郎の『街道をゆく』26(朝日文庫)に「嵯峨散歩」が収められている。
水尾の村から始まり、角倉了以と来て、天龍寺がらみで夢窓国師や後醍醐天皇に至っているが、中で後醍醐天皇に対する司馬遼太郎の観察が面白い。
少し長くなるが、シバリョウの記述を引こう。
<公家方の勝利の結果、後醍醐天皇が隠岐から都にかえった。早々、後醍醐は当時まだ味方だった足利尊氏に、
「夢窓を京によべ」
と、命じた。
このあたりに、おもしろさがある。まず後醍醐の性格の晦渋さがうかがえる。
後醍醐は執着の人であった。自分の皇統に生涯執着し、さらには天皇の平安期的な象徴性にあきたらず、中国皇帝のような専制を意図しつづけたほどに権力好きであった。執着をすてることを目的とする禅が適おうはずもない。>と。

で、多宝殿にかかげられている説明板。
さて、何と読む。

大方丈へ戻る。
皆さん思い思いに座りこみ、庭の方を見ている。

大方丈の内側。
大きな木魚がある。

庭園側。

雲龍図の襖絵がある。

雲龍に人が写りこむ。

雲竜図、このようなもの。

私も庭園側へ下りる。

庫裏を出たところにこのような立札があった。
加山又造の雲竜図、観たかったが致しかたなし。

箒目の立った白砂の海の中に、濃緑の苔と松の島。

イメージ、いかようにも。

このあたりの苔は、小葉提灯苔というそうだ。

このような立板。

世界遺産の曹源池庭園。

夢窓疎石の作庭。
このような場では、禅の匂いを嗅ぐことができる。

鯉も夢窓疎石か。

曹源池から少し離れる。

岩に苔。

竹に紫陽花。

竹に苔。
洛西の地、竹と苔とのコラボによく行きあたる。


酒を飲んでボウとなり、ブログも面倒となっていたこの1週間、3日前に日野原重明先生が死んだ。
生涯現役で、死なない人だと思っていた。「私、死ぬとは思えない」、と言っていた宇野千代と同じように。そのような人でも死ぬ時がくるんだ。
延命治療を断り、ありのままに、といった最後を選んだ日野原先生の決断に力をもらった。私も、そうしたい。
それはともあれ、日野原重明先生の死を知り、この冬、日本へ戻っていた吉田礼三さんのことを思いだした。吉田礼三さん、日野原重明先生と共にジョン万次郎を助けたホイットフィールド船長のマサチューセッツの家を買い取り、ジョン万次郎の博物館とした。アメリカ在住の吉田さん、時折り日本へ帰ってきてはジョン万次郎のことを小学校や中学校で講演をしていた。今年のはじめ、久しぶりでお訪ねしようと思いながら、私の体調がおかしくなり叶わなかった。この次ぎ日本に戻られた折りには。


トランプが安倍昭恵さんについて、礼を失することを言っている。
先般のG20での夕食会の折り、トランプと安倍昭恵さんは隣通しの席だったそうだが、トランプ、安倍昭恵さんは英語をまったくしゃべらず、往生したと言っている。ハロー、とさえもしゃべらなかった、とも。
ドナルド・トランプの語ることの嘘八百は骨の髄まで沁みついているが、日本の首相夫人である安倍昭恵さんに対し、無礼である。
日本国総理大臣・安倍晋三、アメリカ大統領・ドナルド・トランプに厳重に抗議すべきである。うやむやにすべきじゃない。
加計どころじゃない。日本の器量が試されている。