沖縄 うりずんの雨。

明後日の6月23日は、沖縄慰霊の日である。今上天皇が、8月6日、9日、15日と共に日本人が忘れてはいけない日、としている日である。

『沖縄 うりずんの雨』、アメリカ人監督、ジャン・ユンカーマンが不屈の戦いを続けている沖縄の人々を追った渾身のドキュメンタリー。
「うりずん」とは、このようなこと・・・

だから、
うりずんの雨は 血の雨 涙雨 礎の魂呼び起こす雨。

私たちは、沖縄のことをどれくらい知っているか?
1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸。それから6月23日までの12週間に及んだ沖縄地上戦では、沖縄の住民の4人に一人が死んだ。
その沖縄に、今、在日米軍基地の74%を押しつけている。

先日死んだ大田昌秀はこう語る。「戦争体験者は、今も沖縄戦はつづいていると。私もそう思います」、と。
ジャン・ユンカーマン、大田昌秀ばかりじゃなくさまざまな人を取材している。
当時戦場で向きあった元米兵、元日本兵、そして沖縄の住民、さらに米軍の記録映像、沖縄戦の実情に迫る。そして、現在の基地問題。辺野古へ繋がる沖縄の人たちの怒りに寄り添う。

沖縄の現状、ジャン・ユンカーマンはこう語る。
「アメリカの特権意識と日本の差別意識によるもの」、と。
どういうことか。
「沖縄は、アメリカが血を血で抗って手に入れた戦利品。その特権は」、とユンカーマン。
そして日本本土の人たちの沖縄への差別。ちっぽけな土地に74%もの米軍基地を押しつけて痛痒を感じないヤマトの民、沖縄に対する差別以外何物でもないだろう。
何年か前、私は、普天間の移設先として、本土、それも東京、大阪、名古屋のいずれかに持ってくるべきだ、と記したことがある。中で最もいい移設先は大阪、関空の利用である、と。
アメリカの基地を受け入れている以上、それくらいの覚悟がなくてどうする、と記した。
酔いのまわった頭で記したものであるが、沖縄を考えると、やはりそう思いたくなる。


昨日の夜もボーとした頭で記していたが、ひとつ勘違いをしてしまった。
50年近く前、駅前の木賃宿に泊まったのは呉ではなく尾道であった。今朝、フッと思いだした。同じ広島県であるが、尾道は広島市からは少し離れている。
年を取ると、間違い、勘違いが増えてくる。老化だ。致しかたない。


年寄りとは真逆、14歳の中学生が今日のトップニュースであった。
将棋の藤井聡太四段、デビュー以来公式戦負けなしの歴代最多タイ28連勝を挙げた。
物事をわきまえた普通の中学生に見えるが、本当に強いらしい。どうもべらぼうに強いようだ。この調子だと、17、8でタイトルホルダーになるんじゃないか。そんな気がする。
それにしても、若者の活躍、国中を明るくする。