雪の里アート巡り(11) 六日町の棟方志功。

雪の里アート巡り、お終いは塩沢に寄って帰ろうと思っていた。塩沢は、江戸期のベストセラー『北越雪譜』の著者・鈴木牧之の生まれ故郷である。新幹線に乗る越後湯沢への途中でもある。
松代のまつだい里山食堂で昼飯を食った後、ほくほく線で六日町へ出た。

松代から十日町を通り六日町まで5駅、25分である。
窓の外は一面の雪。このような光景が続く。

雪国である。
六日町でほくほく線からJR上越線に乗り換える。
鈴木牧之の記念館のある塩沢は六日町の次の駅、5分ばかりであるが、乗り換えの待ち時間が30分少しある。ホームから駅前に下りる。

六日町の駅前、雪は完全に除かれている。後ろにすぐ雪山が迫っているが。
それよりも多くのタクシーが停まっている。十日町の駅前でもタクシーがいたかどうかという有様だったのに。さすがほくほく線とJRの乗換駅、ターミナルである。
後ろを振り返る。

駅の下にこのようなものがある。
六日町観光協会の看板。南魚沼の観光案内所なんだが、「棟方志功アートステーション」とも記されている。
何故に六日町に棟方志功、と思った。が、そんなことはどうでもいい。20分ばかりなら観ることもできるだろう。
入った。

入るとこういうものが目に入る。

六日町出身の田中さんという人のコレクションなんだ。
田中さん、棟方志功が好きだったのであろう。それと共にさまざまな作家のものも。自分の金で好きなものを買う、他人がどうこう言うことじゃない。

年に3回展示替えをしているようだ。

棟方志功の木版画。

左は、≪観音経板画巻 婆羅門女の柵≫、木版画。

左は、≪鐘渓頌板画 雷紋≫、木版画。

右は、≪光明妃の柵・くちなし妃の柵≫、木版画。

左は、≪青不動尊図≫、右は、≪施無異図≫。これは肉筆。

この部屋、東郷青児じゃないか。

カシニョール。

ウォーホルだ。黒いマリリン。

この扇子は棟方志功。
≪飛天双妃図≫、肉筆。
六日町の駅舎の中にある小さな棟方志功美術館、滞在時間20分たらずであったが、六日町で棟方志功、まったくの偶然、たまたまの行き当たり。