すみだ北斎美術館。

大相撲初場所、今日から終盤戦に入った。
既に日馬富士と鶴竜は休場し、星一つの差で追う白鵬も万全ではない。いよいよ単独トップの稀勢の里の優勝場所となる気配が濃厚となってきた。これで優勝できなければ、それこそ豆腐の角で頭をぶつけなきゃならないよ稀勢の里、という状況である。
その熱い土俵に沸く両国の国技館の横を通り、すぐ裏の江戸東京博物館の横も過ぎていくと、次の交差点から先は北斎通りとなる。

「お前いいかげんにしろ、分かってるわい」というお叱りの声は承知の上で、念のため申しあげますと、青い線は隅田川であります。
厩橋があり、蔵前橋があり、両国橋がある。回向院があり、横綱町がある。三ツ目通り、清澄通りがあり、都営地下鉄浅草線、大江戸線が走る。浅草橋や馬喰町の名も見える。
このあたり、まさに江戸の面影を残す町である。

葛飾北斎が生まれたのは、まさにこの地。

小さな公園があり、その一角にこの建物が建つ。

昨年末開館の「すみだ北斎美術館」、このスリットから入る。
開館間もないということもあったのであろう、ウイークデーではあったがやや並んでいた。

ガラス越しに中のチケット売り場を見る。チケット売り場、あまり要領がよくない。間のガラスには、幾つもの北斎漫画が。

中に入ると幾つものパンフをくれる。
そのひとつの中面、「すみだと北斎」を複写する。


北斎、本所割下水で生まれている。

これもパンフから。「世界の北斎」。
右上はこれぞ北斎、≪富嶽三十六景 神奈川沖浪裏≫。

右下はやはり≪富嶽三十六景≫のこの2景。

2枚上の写真の左上は、これ。
ドビュッシーの交響詩「海」の楽譜表紙。
北斎はじめ浮世絵、ヨーロッパの絵描きに影響を与えていたばかりじゃなく、作曲家に与えたインパクトも大きい模様である。

開館記念の特別展は終わった。
が、常設展示もとても興味深く面白い。
明日、続ける。