東博へ初詣。
一週間前の先週金曜の夜、東博へ行った。特別展開催時の週末夜間開館。
世間さまではもう仕事が始まっているというのに、今ごろ初詣とはやや可笑しなものですが、これ先週の金曜日、6日のことですからね。
このところの年末年始、大晦日には格闘技(初めはフジを見、途中からTBSに切り替えた。1年を1試合で生きるいい男ではないか、と思われる魔裟斗のあたりから。井岡一翔がダウンを食いながらも、冷静にKOに持っていったのは当然のこととして、勝つ確率2割と本人が言っていた小国以載が、22戦22KO勝ちという強敵相手に勝ったのには驚いた。)、年が明けてからは、駅伝、ラグビー、孫見物、そして東博への初詣である。ここ3、4年。
一週間前の上野公園。東博のあたり、灯が入っている。
会期末であるが、「平安の秘仏展」まだ催されていた。それ故の週末夜間開館。
本館へ入る。
初もうでとは言っても三が日は過ぎている。この日の東博への初詣客、さほど多くはない。
本館正面大階段踊り場の生け花、今年はこれ。
Origin of Ikebana・池坊の藏重重伸、中野幽山の作。
池坊のこのお二人の正月花、東博では2年に1度お目にかかっている。
竹をスパーと切っている。
梅が。
白梅、その枝が落とす影。
本館2階7室、屏風と襖絵の部屋。池大雅の作品がある。
重文のこれ。
右隻。
左隻。
円山応挙の障壁画。
≪雪景山水図≫。
少し近づく。
枝に積もる雪を見る。
狩野探幽の作≪新三十六歌仙図帖≫。
以下、探幽が描く古の歌詠みを何人か。
書をよくする人はおしなべて「いろは・・・」を書いている。
幕末の三筆のひとりも、そう。
≪百壽字≫。
百壽、寿ぎを幾つも。百も。
ここ何年かの東博、新年の〆はこの作品に決まっている。
国宝、長谷川等伯≪松林図屏風≫。
等伯の松林図屏風、我が国随一の至宝を雪舟、光琳、北斎と争うが、ただ一点となればこれであろうか。