市野雅彦展。

「土のおもむくまま」という副題がついている。市野雅彦、現代丹波を代表する作家の一人だそうだ。

この奥がLIXILギャラリー3。

突きあたりの光の中に、サンドイッチのように見える作品が。
タイトルは、≪SOU≫。
そうか。納得。

ここもフラッシュを使わなければ撮影は許されている。

部屋の中、市野雅彦の作品が並ぶ。
LIXILギャラリー、日英両文表記のパンフを置いている。そこに、日本陶磁協会理事・森孝一が、作家・市野雅彦を紹介する文を記している。私は初めて知ること。それを引く。
<・・・。市野氏が一躍時の人となったのは、1995年≪開≫という作品で第13回日本陶芸展最優秀作品賞(秩父宮賜杯)を受賞してからである。・・・・・。34歳、最年少での受賞である。・・・>。
丹波は古窯である。今でも多くの窯元が名を連ねる。その中で市野雅彦は現代の丹波焼を試みているようだ。「土のおもむくまま」に。

≪Untitled 2016≫。
「土のおもむくまま」だ。

≪丹波土塊≫。
丹波の土塊、洗練されたつちくれだ。

≪響 2014≫。
森孝一の記述から。
<しかし、90年代後半以降は丹波伝統の灰釉と赤土部(あかどべ)による二つの形態が組み合わさった作品や、カラフルな化粧土を掛け分けた作品が登場する>。
この作品など、そういうものの系列ではないのか。

≪丹波采器≫。
花、花びらである。
そう言えば、今、気がついた。
LIXILギャラリーに並んでいる市野雅彦の作品、すべて「用の器」ではない。土を用いた表現としての作品である。作家の中では、当然、芸術。
市野雅彦に関するwebサイトでは、酒器や茶器、花器その他さまざまな「用の器」が取引きされている。が、それも芸術家・市野雅彦が存在しているが上のことであろう。芸術活動の上に、より良い経済活動が成立している。
驚いたことに、丹波焼きの窯元を検索すると、市野姓の窯元が数十軒出てくる。その中での市野雅彦、飛びぬけているようだ。

≪丹波赤ドベ采器≫。
大きな焼物である。W73×D73×H51cm。
赤土部を使った花なんだ。

≪火陶≫。
市野雅彦、あちこちから採った土が100トン以上あるそうだ。
その折々、土を選び、形づくり、焼いているのかもしれない。
野辺の仏を思わせるこの作品、何処の土を用いたのか。

≪Untitled 2016≫。
小さな仏さまを積みあげたよう。何やら面白い。丹波の焼き締めだ。

振りかえると10点にみたない作品、それぞれ存在感を示している。
「土のおもむくまま」、たしかに、そうでありました。


3日後は12月8日、「トラ、トラ、トラ」の真珠湾攻撃から75年となる。
今日、安倍晋三が今月26、27日、ハワイへ行き、真珠湾を訪れる、とのニュース速報が流れた。
バラク・オバマとも会談し、真珠湾のアリゾナ記念館へも行くという。現職総理として初の真珠湾訪問である。
安倍晋三、今月はプーチンを生まれ在所の長州へ迎え、真珠湾へも。安倍晋三、好きな男ではないが、その行動力には花丸をつける。
75年前の12月8日、アメリカ国民に刷りこまれている「きたないジャップ」のイメージは払拭しなくてはならない。現職総理の真珠湾アリゾナ記念館訪問、その第一歩となる。
安倍晋三、やったねーである。やはり、よくぞやった。


二刀流の大谷翔平が契約更改した。
来年の年俸、2億7000万円で。
日ハム、けちったな、との思いがある。5億ぐらいにしてもいいんじゃないか、との思いがあるので。日ハム、4番・中田翔に気を使ったのであろう。1000万の差をつけようとの。
しかし、大谷翔平にとっては2億7000万であろうと、3億であろうと、5億であろうと、そんなことはどうでもいいこと。
来年のオフ、ポスティングシステムでメジャーへ挑戦できることを日ハム球団が認めた。日ハムもよくぞ言った、花丸だ。
おそらくメジャーの大谷翔平へのオファー、マーくん・田中将大の7年約200億円を超えるビッグなものとなるであろう。日本国民として、楽しみである。