Team Border展。

Team Border、年代も性別も違えば外国人も混じる5人組。そんなところがボーダーなのか。
そのひとりが小澤潔。

銀座8丁目金春通り、月光荘画室3。
入口に、このような小さな看板が掛かっている。

額縁に入った案内ハガキも。
「11月だヨ! 全員集合」。このハガキ、カッコいい。

5人の言葉を記したコラージュ。

学生時代の古い仲間、既に来ている人も多い。

小澤潔の作品はここにある。

左は、≪記憶を抱いて≫。木版画 水性凸版。
右は、≪afternoon≫。やはり木版画 水性凸版。

作家・小澤潔の言葉がある。

白と黒とのモノトーン。
が、色相は、おそらく何十層にも亘るものだろう。
追想の中に浸る若いと思われる男、何を思っているのであろう。

afternoonだ、影が長い。
日常の光景の中で哲学するっていう絵、たしかにある。

小野和子の作品。

小野和子の言葉。

小野和子≪あっちとこっち≫。
パネル・蜜蝋・油彩・クレヨン・転写、とある。小野和子の作品、複雑なんだ。

小野和子≪くだもの≫。
紙・蜜蝋・鉛筆・転写。
小野さん、さまざま説明をしてくれる。特に蜜蝋について。

より近づけば、蜜蝋の何たるかがおぼろげに解る。
しかし、蜜蝋について熱弁をふるってくれた小野さんの話は、あらかた忘れてしまった。

若い女性、山宮絵美里の作品。

山宮絵美里のコメント。

山宮絵美里≪プレゼント あかいおくりもの≫。木版画 水性凸版。

同じく山宮絵美里の≪プレゼント ピンクいろのリボン≫。木版リトグラフ。

ジョージ・ウォレスの作品。真ん中の作品のタイトルは、≪A pitch、a pipe、the pimple≫。
何なんだろう。「投げる、パイプ、にきび」って。
ピコ太郎のあの歌のようにも思われるが。

ジョージ・ウォレスのコメント。

後ろの作品、近くでは撮ってくれるな、というサトウ・ヒデコの作品。
どうせボーとしている私のデジカメ、この程度のおぼろげさが相応しいのでは。

この日、小澤潔の作品が落下するハプニングがあった。
小澤が言うには、作品は、磁石で止めていたそうだ。

周りの連中が手を差しのべる。
図らずも、小澤潔と50年来の友人連中とのインスタレーションが出現した。

それにしてもである。
「Team Border展」のこの案内ハガキ、とてもカッコいい。
5人組の新しいロックバンドが生まれたのか、と思ってしまったもの。
この後、10数人の昔の仲間、銀座コリドー街の居酒屋で少し早い忘年会となった。


小澤のグループ展、気合を入れていた。が、カメラの設定が悪く、ギザギザの写真となってしまった。原因は分かっている。
が、小澤に申しわけなく、残念である。