荻野美穂子展。
私が知る荻野美穂子、一年に一回個展を開いている。
一週間少し前の京橋、ギャラリーSILVER SHELL。
荻野美穂子展、「−未来に想いをー」とのサブタイトルをつけている。
我々の世代、はっきり言って先は短い。短いが故に「未来に想いを」となる。
荻野美穂子の作品が並ぶ。
クレパスを用いた作品。
今回初めて気がついた。
クレパスで描いた作品、さまざまな顔を持つ。
一部分のみ切り取る。
その横を。
さらにその横を。
≪強≫。
やけに日常的で、即物的なタイトルである。
ギャラリーへ入って左、スリットの間から外が見える。
スリットの間から。
この作品に収斂される何ものか。
≪あなたに≫。
この場面。
≪複≫だったか。
はっきり言って、よく分からない。
知り合いの人であろう何人もの人が来ていた。
その左手、これを観る。
≪夢≫。
個展会場に立つ作家・荻野美穂子。
いつも帽子を被っている。
クレパスで描かれているのだが、やや趣を異にする作品がある。
荻野美穂子≪麗≫。
禅画を思った。