博物館でアジアの旅(続き)。

東博と上海博物館のコラボ期間には、さまざまなイベントが催されている。
東博研究員によるスペシャルツアーばかりでなく、博物館で太極拳、中国伝統の剪紙(切り紙)体験、アジアンぬりえ、日中韓の伝統衣装を着ての記念撮影(これは時折り行われているが)、古箏と馬頭琴の演奏、中国雑技、壇蜜と東博研究員とのトークイベントまである。
いつの頃からだろうか、国立博物館、集客に力を入れている。まだまだ初歩段階ではあるが、マーケティングという観念を持ち始めている。国家が腹を決め、文化施設は何が何でも守り抜く、という覚悟を持たぬ限り、さしあたり必要なことであろう。
占いもやっている。

東洋館2階の通路を眺める。
右の方と左の方で占いをやっている。

右の方を見る。
下の方には宝慶寺の石仏群が見える。

近寄る。
右側の人は、ボランティアの説明員。左側はやはりボランティアの女子高生。真ん中の二人はお客さんである。

シャガイ、モンゴルの占いのようだ。

羊のくるぶしの骨で占う。

4つの骨をパッと転がす。

ボランティアの年配の人と、「実習生」という腕章をつけた女子高生。連携はいい。

私もやった。
占いの結果、とてもいいものであった。

しかし、占いの結果がよくない場合でも悲観することはない。
いい占いの結果が出るまで、いくらでもチャレンジできるんだ。
アジアの占い、思いやりがある。
いや、それ以上に深いんだ。

東洋館2階通路の左側、ここにはラッキー占いがある。
魚、ガネーシャ、熊、バク、スカラベ、この5つのラッキーアイテムをスタンプで押印すればいい。
枠の中にスタンプを押せばいいんだ。

このように。
これじゃほとんどの人、いや、目を閉じて押さないかぎりすべての人がラッキーになるんじゃないの、と言った。「実習生」という腕章をつけた男子高校生に。
「実習生」の腕章をつけた男子高校生、こう言った。
「はい、そうです。すべての人がラッキーなんです」、と。
こともなげに。ごく自然に。
アジアの占い、深い。奥深い。

さらに、さらなるアジアの占いがある模様。