チューリッヒ・ダダ100周年展。

サブタイトルに、「ダダイスト・ツァラの奇跡」まではいいが、「と荒川修作」とついている。この後の部分が気に食わない。
なぜ荒川修作なんだ。60年代ネオダダの連中なら吉村益信やギューチャン・篠原有司夫ならどうなんだ。単に荒川修作が世界に通じる名前となったためなのか。それならコンセプチュアルアートのオノ・ヨーコの方が、ダダの末裔としてより相応しいじゃないか、と思う。
実は、荒川修作のエッチング、アクアチントに手彩色の作品が3点、會津八一記念博物館へ寄託されているんだ。それならば致し方ないか、で収めよう。こんなこと、ごちゃごちゃ言ってもはじまらない。
本題へ入る。
ルーマニア生まれのトリスタン・ツァラ、1916年、スイスのチューリッヒでダダ最初の宣言を発表する。今年はそれから丁度100年になる。
で、チューリッヒ・ダダ100周年。

夏の頃の會津八一記念博物館。

掲示板。

チューリッヒ・ダダ100周年展、スイス大使館の協力を受けている。
ダダ運動機関誌”DADA”全号が展示されている。世界あちこちのダダ展の図録、ポスターなども。
マティスやピカソとの詩画集も。
この時代のヨーロッパの改革者・時代破壊者・価値紊乱者・ダダイスト、トリスタン・ツァラ、当然のことながらスペイン市民戦争、また第二次世界大戦ではナチス占領下のフランスでレジスタンスに加わっている。

タブロイド判24ページの「dada100」をくれる。
「DaDa since 1916→ →」。
タブロイド24ページの資料をくれるなんて。何よりもこれが面白い。
眺めているだけでも面白い。幾つかのページを複写する。
読めるであろう。









マルセル・デュシャン≪L.H.O.O.Q.≫、あるいはモナ・リザ。

マン・レイ≪BELLE HALEINE≫。

ダダ世界地図。

ダダ・ムーブメントに対するマルセル・デュシャンの言葉。
右の顔写真は、アンドレ・ブルトン。

デュシャン≪泉≫。
今ではあちこちにある。

トリスタン・ツァラ。

村山知義。









終面、24ページ。


WHat the dADa
いつ━━━━━━━?
              どこ
って何なんだ。
実は、24ページの他に8ページのオマケがついている。都合32ページ。
そのオマケ、催し物案内なんだ。夏を挟み6月から9月までチューリッヒ・ダダ100周年に関する催しがあちこちで行われている。

この早稲田會津八一記念博物館での催しもそのひとつ。

それらの催し、展覧会、講演会、映写会、音楽会、・・・、いっぱい行われていた模様。

なお、このタブロイド紙の発行元はスイス大使館である。
日本の内閣府も後援している。スイス航空やチューリッヒ生命などのスイス企業も協賛している。
スイスという国、小さな国だが、他の真似のできないことをやる。
右の方を見ると、今月29日まで東京ドイツ文化会館で映画やパフォーマンス、コンサートが行われる、と記されている。体力、気力のあるお方はどうぞ。
気力、体力のない私は行かないが、きっと面白いものだと思う。
国を挙げてのダダだもの。



大相撲秋場所、楽日を待たずに豪栄道が優勝を決めた。
今場所は、稀勢の里の綱取り場所であった。しかし、稀勢の里、初日から敗れ、黒星が重なる。
で、カド番、大関になってからの勝率、5割強の豪栄道が今日まで全勝で優勝を決めた。
白鵬がいない場所では、こういうことも起こり得る。
相撲については思うところ数々あるが、楽日・千秋楽の明日にする。