やまとめぐり(10) 橘寺。

明日香のお寺をひとつは訪ねよう。
大好きな飛鳥大仏がおわす飛鳥寺にするか、岡寺にするか、橘寺にするか。飛鳥寺は何度か訪れているし、6年前には岡寺へも訪れた。今回は橘寺とする。
飛鳥資料館の前から「かめバス」で20分ばかり、橘寺の最寄りバス停に着く。

バス道から横に入って少しすると、田畑の向こうに大きな石柱が見えてくる。
石柱には、「日本伝法最初地 聖徳皇太子御誕生所」、と彫られている。橘寺、聖徳太子が生まれた所である。
左の上の方に見えているのが、橘寺の伽藍。

橘寺、この石段を上がったところ。

橘寺、東門。
「新西国霊場第十番」、「聖徳太子御遺跡第八番霊場」の看板がかかる。その奥に、「天台宗 橘寺」の文字。

東門を入ってすぐ、鐘楼がある。

「関連年表」となっているが、まあ橘寺の概略。

本堂。
太子堂とも呼ばれる。

「聖徳太子御誕生所」の文字。

「日本佛法最初地」の文字も。

本堂の障子に御詠歌が。

目の前に「黒駒」の像。
「黒駒」、聖徳太子の愛馬であるそうだ。

「二面石」。
左は悪面、右は善面、我々の心の様を表す飛鳥時代の石造物。

深緑の水面に、より深い影。

観音堂。
屋根のライン、その優美な勾配、得も言えず。

往生院。

中へ入る。
と、このような書きつけが目に入る。

座敷へ上がる。
祭壇の左端には、大きな聖徳太子の像。

目を上へ転じる。
凄い。

橘寺、往生院の格天井、260点の花・華の絵で埋め尽くされている。

格天井、この一角は。

より近寄る。

往生院を出たところに蓮の鉢があった。
小さな蓮の鉢、明日香と言わず奈良のお寺ではお馴染みのもの。今ごろは、花をつけ始めているのでは。

入ってきた時の石段を下り、バス停へ。

途中で振りかえれば、すぐそこに橘寺の伽藍が見える。
その下には2台の軽トラクターが。二人のお百姓さん、田か畑を掘り返しているんだ。
明日香村ののどかな風景である。


都知事選、今日、告示された。
増田寛也、小池百合子、鳥越俊太郎、20人以上立候補者はいるが、実質この3人の争いらしい。
まあ、このお3人、舛添要一のようなセコい人間ではなさそうであるからひと安心。
で、都知事選。
あそらく、自民、公明がガチガチの組織選挙を行う増田寛也が、当選となるのであろう。
が、この人、真面なことを言っているが、花がないよな、日本の首都・東京のトップとして。
野党4党の統一候補となった鳥越俊太郎も迫力がない。「住んでよし、働いてよし、環境によし。3つのよしで・・・・・」、なんてフレーズ、ゆるいもいいところ。これじゃ勝てない。早急にエッジの利いたコピーライターを見つけるべきである。
その点、小池百合子は気合が入っている。
自民、公明を敵に回し戦うぞ、という気概にみちている。なによりそれを表わしているのは、鮮やかな緑の鉢巻である。
小池百合子、まったく好きではないが、今回の都知事選では小池百合子に肩入れをする。


EU離脱を選択したイギリスの首相に、サッチャー以来の女性が選ばれた。
テリーザ・メイ新首相、顔貌から察するに、サッチャー二世とも思われる。