やまとめぐり(8) 飛鳥資料館。

昨日、やっぱり酔ってボウとしていたんだ。
仙術をマスターし空を飛んでいた久米仙人が若い娘の白いはぎに目を奪われる、とは記したが、だからどうなった、ということは書いていない。書き漏らした。それじゃ面白くもなんともない。
白いはぎに目を奪われ、久米仙人、空から地上へ落っこちたんだ。これで面白話は完結するというもの。
しかし、アパートの5階か6階から落ちても死んでしまうのに、久米仙人、空から落ちてよくも死ななかったものだ、骨さえ折ってないのか、不思議だな、なんてことを考えると横道に逸れていってしまうので、そのようなことは考えないこととする。
しかし、そんなことを考えていたら、昨日、解らない、と記した<来目皇子御創立>の後の<一千三百三拾八年 昭和拾壹年拝>、の数字が読めてきた。
来目皇子の生年は不詳であるが、推古天皇11年(603年)に亡くなっている。新羅征討の途次、筑紫で。
来目皇子が久米寺を建てたのは、当然のことそれ以前である。
で、久米寺本堂の表記である。
昭和11年には、久米寺が建てられてから1338年経っていた年だったんだ。つまり、昭和11年から1338年前に久米寺は造られた。それは西暦でいえば598年であり、来目皇子が死ぬ5年前の年であった。
どこにもそのようなことは見られないが、おそらくそうであろう。


橿原神宮前からどこへ行くか。暫らく考えた。
10数年前に訪ねた橿原考古学研究所へまた行こうか、とも思ったがやめた。
以前訪れた折り、ボランティアガイドのおじさんに捕まった。ボランティアの希望者が多い中選ばれたと話すそのおじさん、とても熱心に説明してくれる。が、いつまでも捕まえ、なかなか放してくれない。参った、という思いがる。
今回は、飛鳥資料館に行こう。以前にも行ったここの印象はいい。
橿原神宮前からの「かめバス」で。
「亀石」からのネーミングであろう「かめバス」、今は1時間に2本出ている。便利になった。昔は、バスの便がさほどなくタクシーを使ったこともある。「かめバス 1日フリー乗車券 650円」を駅で求める。

飛鳥資料館入口。

飛鳥資料館の前庭には、古代の石像などのレプリカが。

亀石。
蛙にも見える。

資料館の中へ入る。
重要文化財・石人像。

鴟尾。
7世紀後半、和田廃寺。

室内へ。

飛鳥寺の塔の埋納物。

舎利容器と木箱。

キトラ古墳のコーナー。

天球か。

このようなもの。

天文図とは。

そもそもキトラ古墳とは・・・

キトラ古墳の四神像。

高松塚古墳壁画。
高精細スキャンパネル。

キトラ古墳と高松塚古墳との関連。

そして、比較。

飛鳥時代の仏教隆盛の様。

7世紀中頃以降の瓦。

山田寺東回廊の再現コーナーがある。

山田寺の仏頭、今、興福寺にある。
とても趣き深い面差し。


南シナ海へ伸びる中国の九段線、オランダ・ハーグの仲裁裁判所で、歴史的な権限を示す法的な根拠はない、との判断が下された。
ハーグの仲裁裁判所での判断、最終的な結論である。
習近平政権、あくまでも突っぱねるであろう。が、その愚に気づかなきゃ。
フィリピンやベトナムのすぐ近くまで伸びている9段線、いわゆる「赤い舌」、理性があれば理不尽だと気づくであろう。
今、周恩来がいないのが残念である。
政治的にどうこうは横に置いて、9段線・赤い舌、美しくないよ。