年代あるいは時代。

叔母が急死し暫らく留守にした。
亡くなった叔母、昨春満100歳で死した私の親父の一人でもあった叔父の連れあいである。
親父の一人でもあった叔父が亡くなった折り記したブログには、こういう箇所がある。
<今年の正月には、こういう年賀状が来ていた。
新年のご挨拶を申し上げます。 小生は昨年五月に満百歳を迎えることができました。この一世紀を振り返ると感無量のものがあります。・・・・・>、と記されている。>
実は、この<・・・・・>のところには、<千代も干支を8回も繰り返すこととなり・・・・・>、と記されていた。
叔母、満96歳であった。
だから、その人生、十分に生きたと言える。が、周りの人たちは、まだまだ死なないと思っていた。近しい人も、「100歳までは大丈夫だなと思っていた」、と語る。この春に会った私も、それまでと変わらない印象を持っていた。まだまだ大丈夫だと。
死した叔母、15年前に満87歳で死んだ私の母の妹でもある。7人の兄弟姉妹の真ん中。87で死んだ私の母を含め90歳前に死んだのは、3人のみ。先年死した叔父と先日死した叔母が90代半ば、あと二人の叔父叔母は90代に入り未だ健在である。
それにしても母の家系、皆さん長命。時折りそろそろでもおかしくないな、と思う私から見れば。
母方は長命であるが、実の親父は53歳で死んでいる。で、その中を取ればオレもそろそろでもおかしくない年代だな、と時折り考えている。

お通夜の後、天王寺まで送ってもらった。
車を降りると目の前にアベノハルカス。
10年ばかり後、東京駅前に390メートルのビルができるそうだが、それまでは大阪のアベノハルカス、日本唯一のスーパートール。

地下街、東京駅や新宿、渋谷も大きいが、大阪の梅田や難波のそれも大きい。
その難波の地下街・ナンバウォークにこういうものがあった。
近大のこういうもの。
<マグロ大学って、言うてるヤツ、誰や?>ってツカミ。
<私と目があったそこのアナタよ、マグロが偉そうに、すみませんが、・・・・・、”実学教育”がリアルになったのがワタシ。・・・・・。マグロだけと思われては、これは”あかんやん!”・・・・・”マグロどころじゃない大学”へ、私、近大マグロ、走り続け、いや、泳ぎ続けます!>。
関西の私学、半世紀前には、まずは関関同立であった。近大はそのはるか後塵を拝していた。しかし、このところの近大の躍進ぶりは凄まじい。起爆剤はやはり、近大マグロ・クロマグロの養殖成功にあったのではないか。近大、イケイケである。
この3年、大学志願者数で全国トップは近大である。近大、とてもアグレッシヴ。
大阪での行事の後、明日香の地をバスで走っていた時、バスの窓から”近大○○・・・”という幟を見た。近大、マグロばかりじゃなく、とても幅が広いんだ。
安倍晋三が首脳会談を行う場合、相手がオバマであろうとプーチンであろうとその他もろもろの首脳であろうと、また、その場が国内であろうと国外であろうと、安倍晋三の横に座っている風采の上がらない男がいる。
その男が世耕弘成。近大の創立者・世耕弘一の孫である。安倍晋三の懐刀。私は、切れ者と認識している。
東京への一極集中、それはそれで事実である。が、近大マグロからの近大の積極姿勢、ここ暫らくの東京での見るに堪えないセコイ茶番劇を見るにつけ、大阪の存在感、確実にあることを感じる。


モハメド・アリの追悼式、昨日、アリの故郷・ケンタッキー州ルイビルで行われた。
ビル・クリントン、弔辞の中でこう語る。
「・・・・・人類全体にとっての闘士だった」、と。
アリの娘、ラシェダ・アリ、その送辞をこの言葉で締める。
「Fly Butterfly ・・・Fly」。