TOKYO 見えない都市を見せる展(続き)。

<1980年代、東京は華やかな文化都市でした>、と主催者は言っている。

それから四半世紀、バブルの崩壊や大震災を経てきた現在、<東京は文化都市として、どのような姿を世界に、またここに住む私たちの前にあらわしているのでしょうか>、と主催者は問うている。

メタ・キュレーターが2人いて、6組のキュレーターがいる。
それぞれが、見えない都市・東京を見せるためのキュレーションをする。

まずは岡田利規。
岡田は、こう考える。

飛ぶには頃合いの絨毯が部屋の中にある。

小金沢健人のドローイングをフューチャー・・・

見えない都市を見せる。

蜷川実花は、こう考えたようだ。

ウッ、ニナガワ・ワールドだ。
ずーっと前から、蜷川実花の世界に、私はついていけない。なんじゃこの悪趣味は、と。しかし、蜷川実花、世界を席巻しつつある。
どういうことか。

ゴスロリやメイドの写真。
その背景は、これはルーズソックス。

背景は、竹の子族か。

この背景も。

これは、ジュリアナ東京か。

こういう場が用意されている。

自己演出の舞台装置。

ホンマタカシは、「何かが起こる前提としての東京」をキュレーションした。

赤瀬川原平の扇風機を包んだ≪風≫が見える。
これもホンマタカシが考える「何かが起こる前提としての東京」。

ホンマタカシ≪TOKYO SUBURBIA 東京郊外≫。1995〜1999。
その右端の写真は・・・

これ。

川上未映子の詩であろうか『まえのひ』。

そして、この映像。

ホンマタカシのこのような作品。

ホンマタカシ≪東京の子供≫。2015年。

そしてこのような写真も。若い男が見上げている。
ホンマタカシ≪国際競技場予定地≫。
2020年を睨んだ国立競技場、そうすんなりと行くとは思われない。これからもさまざまな問題が起こるであろう。

果たして、<見えない都市・東京>は見えたか、な。


残りの人生、あと何年か。
2〜3年か、4〜5年か、いずれにしろ残り少ないと言うのに、1年がアッという間に過ぎていく。今年も今日が大晦日。
年が明ければ、さほどの時を待たずに後期高齢者となる。
このブログでも、余計な気を遣わずに我が儘放題で行こうと考えている。