始皇帝と大兵馬俑展。

紀元前221年と言うから、今から2200年以上前になるが、秦国の王・嬴政(えいせい)、中国大陸を初めて統一し、「始皇帝」を名乗った。

ひと月前の東博正門前。

秦、元々は小さな国であった。しかし、時代は春秋戦国時代。徐々に版図を拡大、ついには大陸を統一、西安に都を構えた。

始皇帝、西安近郷の地中に巨大な軍団を作らせた。
約40年前、1974年に偶然発見された陶製の約8000体の軍団「兵馬俑」を。
音声ガイドのナレーターは、中国語を勉強している壇蜜。壇蜜の語り、何やら少し、古の長安を感じさせる。古の長安を知っているワケではないが。
西安、長安なんだ。
7世紀、天竺から多くの経典を持ち帰った三蔵法師(玄奘三蔵)が、大雁塔で中国語への翻訳に心血を注いでいた長安であり、8世紀、唐の皇帝・玄宗が、楊貴妃との甘い日々を送っていた長安だ。
好き嫌いはさておき、中国という国、何ごとによらず確かにデカイ。
もう20年以上前になる。西安の城壁の一角、西の方を向いている城門から彼方を眺めたことがある。
一本の道が、西の方へ向かって真っすぐに延びていた。その先を辿ると、ローマに辿りつく道が。
チベット問題や人権問題で、もう中国へなんて行くものか、としてから10年以上となる。本当は面白いところがいっぱいあるんだが、じっと我慢している。

兵馬俑。
発掘された兵馬俑がある。それと共に、発掘途中の状態でとどめられたものもある。それも学術展示の一方法。
40年ほど前まで、これら始皇帝の地下軍団が2000年以上も埋もれていたことに驚く。

地下軍団の8000人の戦士、ひとつとして同じものはいない。
戦士の像。中央の男は、将軍である。

一か所だけ、写真撮影が許されている場所がある。
皆さん、スマホや何かでパチリ。

2200年ばかり前の兵士たち、このように。