メディアアート(続き)。


アニメとマンガ部門。
私には、ほとんど知らないことばかり。

ア・

ニ・

メ。

<功労賞 渡辺泰>、とある。
渡辺さんの著『日本アニメーション映画史』が、日本のアニメ研究書の嚆矢だそうだ。

その書の序文は手塚治虫による。手塚治虫手書きの序文原稿があった。1976年となっている。

1955年、中国で生まれた画家、マンガ家・李昆武が、熱狂と混乱の時代を生きた自らの人生を振り返る物語。

李昆武 / フィリップ・オティエ著『チャイニーズ・ライフ』。
20世紀後半(前半もそうだが)の中国、激動の時代である。
1955年に生まれた李昆武の前には、中国ひいては世界を揺るがす狂乱、混乱、激動が次々と起こる。毛沢東による大躍進政策とその失敗、文化大革命、紅衛兵、4人組批判、そして、訒小平による改革開放政策による驚異的な経済発展。
以前にも記したことがあるが、中国という国、今でも共産主義を謳っていることが不思議でならない。
共産主義、社会主義どころか、なまなかな資本主義なども飛び越えている。極端な市場主義経済、修正共産主義であり、ハイパー資本主義と言ってもいい。”修正共産主義”という言葉も”ハイパー資本主義”という言葉も、私以外誰も使っていないが、現実はそうである。

今週初め、「フォーブス」が資産10億ドル以上のビリオネア、2015年の世界長者番付を発表した。
1位は、お馴染みビル・ゲイツ。その資産は幾らなんてことは、さほどの意味を持たない。日本人1位は、ファーストリテイリング
、つまりユニクロの柳井正、世界全体では41位。その資産もどうでもいい。
問題は別にある。
資産10億ドルを超えるビリオネアは、今世界に1826人いるそうだ。ビリオネアの最も多い国は、もちろんアメリカ。全世界のビリオネアの4人にひとり以上はアメリカ人である。それは当然、納得がいく。しかし、ビリオネアの次に多い国は中国なんだ。世界のビリオネアの1割以上は中国人。
どういうことなんだ、共産主義国家・中国にアメリカに次ぐビリオネアがいるということは。今の中国、矛盾だらけ。そのような時代を李昆武は生きてきた。

この書、英語やドイツ語はもちろん、フィンランドやデンマーク、チェコ、その他の国でも翻訳出版されているという。
何故に。
世界の国々、中国の動きに関わらざるを得ない情勢になってきたんだな。好き嫌いに関わらず。

ルネッサンス吉田作『愛を喰らえ!!』。

<男が嫌いだ>、・・・<生きるために>、・・・<愛してやる>。

<取り戻せ 私の価値を 人間の尊厳を>。
何やらこ難しいマンガかもしれない。