ジュンク堂。

10日ほど前、池袋のジュンク堂へ。
どうぶつ社の久木亮一が協力した新世界ザルの本に関するフェア。

ジュンク堂の店内、このような案内が貼られている。
伊沢紘生著『新世界ザル』上・下巻。発行は東大出版会。
久木のどうぶつ社も協力している。

7階の理工書フロアには、伊沢紘生の新著ばかりでなく、多くのサルに関する書が並んでいる。
多くのポップも立っている。さまざまな人が、伊沢紘生に贈る言葉を記している。右の方には旗も立っている。日ノ丸とともに立っているのはコロンビアの国旗。南米コロンビア大使館も協力しているんだ。

旗とポップの間に、伊沢紘生の新著『新世界ザル』上・下が平積みされている。

外に面する窓には、このようなものが。
左は、伊沢紘生自身による<私にとってのフィルドワークと「サル学」>、という文章。その右は、京都大学霊長類研究所教授・古市剛史の<伊沢紘生先生と「サル学」>、というもの。その右には、新世界・南米のサルたちの写真。

こちらからも。
ポップが多く立つ。

少し近寄る。

こういう説明文がある。
アフリカやユーラシアに棲むチンパンジーやゴリラ、オランウータンなどの類人猿などは、旧世界ザルだそうである。新世界ザルは、それに較べて小さな南米に棲むサルを言うそうだ。

『新世界ザル』上・下巻。
<アマゾンの熱帯雨林に野生の生きざまを追う>、とサブタイトルにある。

伊沢紘生は、京大のサル学の出身。多くのポップの筆者、京大がらみの人が多い。中にポツリポツリと東大が。右下の縦書きのポップは東大の養老孟司のもの。<フィールドに出たいですねぇ サルを見に行きたい!!>、と書いている。

こちらのポップも見てみよう。
京大霊長研とか、京大野生動物研究センター長とか、帝京科学大学アニマルサイエンス学科とか、元長崎大学教授とか、そのほとんどは学者先生のもの。
と、ウッ、どうぶつ社・久木亮一というポップがある。右側の下の方。”ボスはいない!!”、という字が読めるところ。

久木のポップ、これである。
久木亮一、50年を超すつき合いのポンユーである。その久木が、京大初め数多の大学の学者先生の一画にあることが嬉しい。
酒飲み、飲んだくれの久木が、京大霊長研の学者と同列にあること、愉快千番。

久木亮一、2012年秋、自ら起こした出版社・どうぶつ社を閉めた。
その折り、ジュンク堂池袋本店で「どうぶつ社の36年」というさよならフェアを催した。想いに残る催しであった。
久木亮一、企画出版はやめた。が、在庫本はジュンク堂池袋本店だけには出している。
ここにもある。
右下の『心の窓 チンパンジーとの30年』はどうぶつ社の本、その隣りは違うが、その隣りの『悲劇のチンパンジー』もどうぶつ社の本、その隣りの『ココ お話しよう』もどうぶつ社の本である。
さほど売れるとも思えない本をよくぞ出し続けたよ、久木亮一は。36年間で200点近くを。
我が友ながら、誇りに思う。