72時間は過ぎた。

今週、毎日出掛けており、ブログもお休みとした。
3日前、トンデモナイ問題が日本国へつきつけられた。
「イスラム国」が、昨年拘束した日本人2人の人質の解放に、72時間以内に身代金2億ドルを支払え、さもなくば2人の日本人人質を殺害する、と。砂漠でのビデオ画像。
安倍晋三の中東歴訪、そこでの支援策表明を捉えてのもの。正直言って、虚を衝かれた、という感がある。日本人にとって、そして恐らく、日本政府にとっても。
”テロには屈しない”、”身代金要求には応じない”、というG8の合意事項がある。その一方、自国民を守る、ということも国家に求められていること。どうするか。日本政府には、とても難しい対応を求められている。
今日、72時間が経った。進展はない、表面上は。内実は、分からない。
日本国が試されている。
昨日、元同志社大学教授の中田考とフリージャーナリストの常岡浩介が、日本外国特派員協会で記者会見した。「イスラム国」とのパイプを持っている私を交渉役として派遣しろ、と。しかし、はっきり言ってこの二人はヤバイ人物。国が問題解決を託すには踏みきれまい。日本という国がかかっているのだから。その判断は、正しい。
今日、同じ外国特派員協会で、人質の一人・後藤健二さんの母親が、記者会見をした。
「健二は、イスラム国の敵ではない」、と。
78歳になる後藤健二さんのお母さんの映像、今日の日本のメディアばかりじゃなく、ニューヨークタイムズをはじめ、各国のメディアで報じられている。
アルジャジーラでも後藤健二さんのお母さんの映像は報じられているが、それと共に気になる画面もある。
”日本のツィッターが、イスラム国の人質映像をからかっている”、というものである。
知らなかったが、”クソコラグランプリ”、というものがあるそうだ。
そこでは、命の危険にさらされている日本人二人を揶揄する映像が投稿されている。安倍晋三がオレンジ色の服を着て跪いている画像まである。多くのクソコラ画像が。
このようなツイート、中東のアラブの地へも拡散されている。日本人の命がかかっている。日本国がかかっている問題である。
ネットオタクの若い連中、軽いノリでやっているのであろうが、その罪は重い。即刻、やめろ。
それにしても、72時間は過ぎた。
動きはない。