彫刻の森美術館。

20数年前も、箱根美術館から彫刻の森美術館へ周った。
箱根美術館には、小ぶりながら面白いな、という印象が残っている。しかし、彫刻の森美術館の印象は良くなかった。なんじゃこれって感じであった。
しかし、今回行った印象はそれとは異なる。面白い。展示されている作品は、20数年前とさほど変わってはいないだろう。しかし、面白いんだ。何故だかは解からないが。

入口初っ端の作品、マルチェロ・マスケリーニ≪翼のあるキメーラ≫。
翼を持つキメラ。翼もある。そして、たしかにキメラといえばキメラ。ややこしいもので迎えてくれる。

外国人の団体が幾つか来ていた。恐らく日本へのリピーターであろう。
東京や奈良、京都は観た。次は、富士山や箱根、奈良ならば、市中じゃなくて高野山、といった人たちではなかろうか。
富士山や箱根に来るのは解かる。でも、何故彫刻の森美術館なんだ、という疑問は残る。
思うに、このような美術館、世界のあちこちの町にないんだ。少なくとも私の知る限りない。パリにロダンの美術館がある。大がかりな美術館ではあるが、箱根彫刻の森美術館とはまったく異なる。
なお、左の白い彫刻は、岡本太郎≪樹人≫。

ヘラクレスが、箱根の山に向かって弓を引いているのだとは知らなかった。
ブールデル≪弓を引くヘラクレス≫。

野外美術館だなー。
中央の空高く飛んでいる作品は・・・

カール・ミレス≪人とペガサス≫。

土田隆生≪眩驚ーⅤ≫の前で、この男の子、両手を広げ、そっくりかえって、彫刻になりきっている。

フランソワーザビエ、クロード・ラランヌ≪嘆きの天使≫。
水に浮かぶ嘆きの天使。

マリソール・エスコバル≪三つの人像≫。
”3人”ではない。”3つ”なんだ。

ピーター・ピアース設計≪しゃぼん玉のお城≫。
子供たちが中に入っている。

こういうプレートがある。

近場にはこの作品がある。
でも、まさか、この作品じゃないよね。

これだよね。
もちろん、こういう作品ばかりじゃなく・・・

高田博厚≪海≫や・・・

佐藤忠良≪マント≫、といった日本彫刻界の中核を成す作家の作品も現れる。
残りは、明日繋げる。