新選組流山隊。

半月少し前になろうか、朝日の千葉県版にこのような記事があった。
「近藤勇が生まれて180年となる。それを記念する行事が行なわれる」、というもの。早速申しこんだ。新選組流山隊主催の「近藤勇生誕180年記念行事」、10日少し前、11月24日に催された。

当日貰った資料2点の表紙。
いずれも主催者である新選組流山隊の手になるもの。

会場である流山商工会館の演壇の周りはこう。”誠”の文字があちこちに。

新選組流山隊の隊長はこの男である。広告会社経営の松下英治さん。2003年に新選組流山隊を結成したそうだ。
松下隊長、挨拶をする。と、その途中で不逞の輩が乱入する。薩長の連中だ。
新選組流山隊の隊長・松下さん、こう語る。「私は、薩長や土佐の勤皇の志士を否定はしません。しかし、私の軸足は新選組においております」、と。

だから、新選組流山隊の隊長・松下さん、薩長の志士をバサバサ斬る。

土佐藩士も斬り、刀を収める。
挨拶の途中だったのだが。

次いで、天然理心流の演武となる、
左でマイクを握るのは、近藤勇生家・宮川家9代当主の次男・宮川清蔵氏。天然理心流9代宗家にして”勇武館”館長である。
その右は、井上源三郎子孫井上家12代当主、井上資料館館長・”勇武館”副館長である井上雅雄氏。その右に連なるのは、勇武館の門弟たち。

天然理心流、気合いを重視する。

女流剣士。
草行心の位。飛竜剣、虎尾剣、・・・・・。

天然理心流、柔術をも取りいれている。

門弟といえど、その太刀捌きは厳しい。
雁行剣、応剣、雲無剣、飛燕剣、・・・・・。正眼剣、無明剣、雲向剣。
おびえちゃいけない。気合いが大事。

天然理心流9代目宗家であり「勇武館」館長である宮川清蔵(左)と、井上源三郎子孫である「勇武館」副館長・井上雅男(右)の演武。
気配が、気配が、違う。

ライブ、「近藤勇天狗事件」。演じるのは、「新選組 The LAST SAMURTAI」。
史実に基づいた脚本のようだ。

舞台上ではギターが鳴らされ、舞台の下では新選組の面々が、ちゃんちゃんばらばら。

最後は、「子孫と語る近藤勇」。トークショーである。
近藤勇生家子孫(近藤勇は宮川家に生まれ、近藤家の養子となっている)の宮川清蔵氏と井上源三郎生家子孫の井上雅男氏、司会は新選組流山隊隊長の松下英治さん。創作物とは異なる新選組の実像を子孫と語る、というコーナー。

と、サプライズ・ゲストとして、新選組副長・土方歳三の姉の連れ合い・佐藤彦五郎の子孫である佐藤福子さんが出てきた。
佐藤福子さん、”佐藤彦五郎新選組資料館”の館長。後の質問に対しても、堂々たる受け答えであった。
それにしても、新選組に関する書を何点も上梓している新選組流山隊の松下英治隊長は当然と言えば当然であるが、近藤勇、土方歳三、井上源三郎のご子孫の皆さま、新選組のみならず幕末期についての深い知識に驚いた。
新選組、徒花と言えば徒花である。
しかし、どこか心に引っかかる徒花である。