メイジーの瞳。

ニューヨークに住む6歳の女の子・メイジーは、10日毎にパパの家とママの家を行ったり来たりしている。離婚したパパとママが、共に親権を持っているからなんだ。二人ともメイジーを愛してはいるが、身勝手な両親でもある。
パパは、アートディーラーをしている。忙しいことは忙しいが、気分屋だ。ママは、ロックシンガーだ。酒が好きだし、四六時中ツアーで飛び回っている。
メイジーの居場所は、何処にあるんだ。

<愛が何か見えているのは、きみの瞳だけ>、とのコピーがある。
メイジーの瞳にだけ、愛が見え、宿っているのか。
パパは、メイジーのベビーシッターだったマーゴと結婚する。それを知ったママは、バーテンダーのリンカーンと結婚する。
もともとマーゴとは仲良しだったし、若いバーテンのリンカーンもとても心優しい男なんだ。メイジー、二人に心を開く。それより何より、本来のパパとママは、メイジーのことを、新しいパートナーであるマーゴとリンカーンへ押しつけちゃうんだ。アートディーラーとロックシンガー、ニューヨークらしいな。

『メイジーの瞳』、監督は、スコット・マクギーとデヴィッド・シーゲルの二人。
昨日の『LIFE』の不器用な男とは少し異なるが、やはり、<生き方が下手な大人達へ贈る>、という惹句が付いていた。
男女を問わず、生きように不器用な人っていっぱいいる。あちこち、皆そうって言ってもいいかもしれない。私もそうだな、と自覚している。
6歳のメイジーが教えてくれるんだ。

真ん中の2枚は、パパとママ。両端の2枚は、マーゴとリンカーン。

両端は、パパとママとのメイジー。中ほどのものは、メイジーとマーゴ、メイジーと心優しいリンカーン。
マーゴとリンカーンが惹かれる。当然だ。
で、メイジーが自分の居場所を求めて最後に選んだ答えは・・・・・、
6歳の女の子が大人に教えてくれる。
ここまでで終わろうか、と思っていた。しかし、思い直した。
チラシのここを複写する。

おそらく10年後には、日本を代表する役者となっているであろう本木雅弘と結婚した内田也哉子、ただの女ではないな、という印象を持っている。
それにしても、この内田也哉子のレビューは踏みこんでいる。
「ロック母」を「ロック父」に置き換えれば、まさにモロ。
パパママ、二人ともから、稀有な遺伝子を引き継いでいる。