ワンダフルワールド展。

このところのMOT、夏にはお子さま対象の企画を組んでいる。

今年の夏はこれ。

武藤亜希子作≪水の路 w+a+t+e+r+w+a+y≫。
<MOTがある木場・深川地域の特徴である「水路」をテーマに、水の流れをイメージした布製ブロックのインスタレーション>、とある。
武藤亜希子、地元の小学生などと作品を作ったそうだ。

布製ブロックを繋げる。

金澤麻由子作≪うつろい いろは≫。
<動物たちが住むアニメーションの景色の中に鑑賞者の姿が映し出され、まるで一緒にいるような体験ができる映像インスタレーション>、とパンフに。

で、皆さん、手を上げたりしてるんだ。向うからそれを映している。それが前方の映像の中に取りこまれる。動物たちと一緒に。気がついたら、それを撮っている私も取りこまれている。

船井美佐作≪楽園/境界≫。

船井美佐、現実と空想の世界の境界をテーマに、絵画空間を作ってきた作家だそうだ。

<二次元と三次元、イメージともの、自然と人工、内と外、それらの境界を浮遊する体験そのものが・・・・・>。

この夏のMOTのお子さま向けの企画展、この船井美佐の作品に限らず、少し作家色が強く出すぎている。お子さまとはいえ、少し年代が高い層になっている。小学生坊主より上じゃないかな。

クワクボリョウタ作≪ハローワールド≫。
光、視覚世界を探求したインスタレーション。

<赤ちゃんの視覚世界を探求した作品>、だというのだが。
そう言われると、そうかなとも思えるが、そんな昔のこと忘れちゃったなーとも思えるし。

橋本トモコの作品。
左にあるリンゴが描かれた作品のタイトルは、≪ひらめきは舞い降りる≫。その二つ右の作品のタイトルは、≪白い光、落ちる闇ー椿≫。ウーン。

右の朝顔が描かれた作品のタイトルは、≪私はどこから来たのか/マルヤマ≫。
一体どういうことなんだ。ゴーギャンか、はたまたニーチェか。夏休みのお子さま企画だというのに。よくワカラン。

3階から2階へ下りてくると、エスカレーターの前にこれがあった。いつも、「おまけ」といった感じでつけ加えられている場。
武藤亜希子作≪なくしもの屋≫。

こういうものだ、という。

言葉や匂いや色や音や、いろんななくしたものを想ってみようって。
ワンダフルワールド、何十年前のお子さまには面白かった。