長崎と高尾。

8月9日。長崎原爆忌である。

日本列島へ台風が近寄っているというのに、今日の長崎、晴天であった。
NHKの中継画像、長崎へ原爆が投下された11時2分、黙祷。

長崎市長・田上富久、こう述べた後、「核戦争から未来を守る地域的な方法として、”非核兵器地帯”があります」と話し、こう続ける。
「既に地球の半分以上が非核兵器地帯に属しています」、と。

そして、日本は、こういう検討をすべきではないか、と提言する。
その間の安倍晋三、ずっと目を瞑って聴いていた。如何なる思いであったか。

恵の丘長崎原爆ホームの映像が流れた。

讃美歌を歌っている皆さん、殆んどの人は車椅子。

こういう画面も流れた。

この写真の人、今年4月に癌で亡くなった松添博さん。亨年83歳。
被曝の光景を絵に描き、絵本を作り、語り部を続けてきたそうだ。3年前、咽頭癌で声を失ったが、人口喉頭を使って語り部を続けた、という。
でも、今年、亡くなった。
広島と同じく長崎でも原爆のことを語り継ぐ語り部の人たちが、どんどん少なくなっていく。
どうするか。
若い世代、子供たちに託するより仕方ないであろう。

今日午前の平和祈念式典で、小学生が「あの子」という歌を歌った。
永井隆の作詞である。
NHKの中継による長崎平和祈念式典を見た後、出かけた。
18年前急死した学生時代の友の墓参りに行った。いつもは5〜6人で行くのだが、今年は都合の悪い人が多く、同年に学校へ入ったR.H.と二人のみ。高尾の東京霊園へ。
墓参りの後、居酒屋で飲み、9時前に帰ってきた。
テレビにはNHKの歌番組が流れていた。

何と、氷川きよしが「長崎の鐘」を歌っている。

”「長崎の鐘」に込められた思い”、という場面もあった。
ベッドに打つ伏せになってペンを走らせる永井隆の姿も。

このようなものも。
NHKの歌番組のプロデューサー、放映日が8月9日ということで、どこまでどうすべきか、思いを巡らしたものと思える。
それはともかく、禁裏では、今上、皇后、両陛下、6日同様祈りを捧げておられたことであろう。



今日の高尾、小雨が降っていた。
駅で求めた花を花入れに。R.H.とひと口ずつ飲んだビールを供え、ヘタな般若心経を唱えた。
デキル男であったが、酒飲みで、18年前の夏、階段から落ちて死んだ。55歳、まだ死ぬには若かった。     
墓所の隅に、この小さなお地蔵さんが立っている。

その台座には、こう彫りこまれている。
     息子の急逝 終日母の ひとり言
8月という月、あちらこちらで死と繋がる。