青もみじ巡り(24) 京都駅。

大原から京都駅までバスで1時間ばかり。
駅近くのホテルへチェックイン。1時間ばかり、ベッドにひっくり返っていた。
6時すぎ、駅へ行く。明日帰る切符を買わなければならない。
何年か前からJR東日本のジパング倶楽部の会員となっている。200キロ以上の切符は3割引きになる。特急券も含め。年会費は、夫婦会員で6〜7000円。関西へ往復すれば十分に元がとれる。但し、年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期には適用されない。東海道新幹線でも、”のぞみ”は利用できない。”ひかり”か”こだま”のみである。
3割も引くのだから、繁忙期や一番速い列車はご遠慮ください、皆さまは時間にゆとりのある人なんだから、というのがJRの論理である。そりゃそうだ。文句はない。
今回、私は三人の親父の一人の法事に出るため、その前日、4月25日に大阪へ行った。この日は、まだジパング倶楽部の特典が効く日であったが、帰りの29日はゴールデンウィークの真っただ中、、特典は効かない。仕方ない。ミドリの窓口でレギュラーの切符を求めた。
その後のことである。
JRの多くの線路を跨ぐ南北連絡通路には、このような一画があった。

「琳派400年展」。
”京都美風”とも”現代に息づく美意識の源泉”とも、という文言も見てとれる。
打掛けや扇子などが展示されているが、正面のこれは・・・

尾形光琳の≪八橋図屏風≫六曲一双。
<キャノン株式会社と特定非営利活動法人京都文化協会による、綴プロジェクトによって制作された高精細複製品です>、とある。

コインロッカーの前にいたこのお嬢ちゃん、目の前のパイプに上っていた。学校の遊具と間違えてるな、と思ったら、下りちゃった。
荷物をいっぱい抱えた左のお父ちゃんと、どこの国から来たのかな。

四条にでも出て夕飯を食おう、と思っていた。
しかし、面倒になった。疲れてもいたし。で、駅ビルの上の美々卯で夕飯を食った。
美々卯のロゴマークのウサギちゃん、愛らしい。

帰りは、大階段を下りる。
エスカレーターであるが。

”慣れ”、ということは恐ろしい。
「京都にカタカナの塔なんかを造って、一体何を考えてるんだ、京都の連中は」、と思っていた。が、稀にではあるが時折り見ているうちに、京都タワーもごく普通の京都風景のひとつとなっていくよう。
そういうものなんだ、な。