青もみじ巡り(1) 八瀬。

以前にも記したが、私には親父が3人いる。
実の親父は50年以上前に死んだが、2人の育ての親は長生き。2年前、その親父の一人が旅立った。98歳で。先日、大阪の寺で3回忌の法要が営まれた。
法要は午前中、昼すぎからの会食の後、京都へ行った。
昨秋、お袋の13回忌の後には、高野山、熊野三山、そして伊勢を巡った。
今度は京都へ行こう、と考えた。まずは、比叡山へ。
淀屋橋から、京阪の特急で京都・出町柳まで1時間足らず。叡山電鉄に乗り換え、八瀬比叡山口まで10数分。比叡山の西の山麓・八瀬へ着いた。
八瀬、八瀬童子の里である。
古来、比叡山の下僕であり、天皇の葬送の折り、棺を乗せた輿をかつぐ輿丁である。しかし、昭和天皇の葬送の折りには、八瀬の童子は軽んじられたそうである。口惜しかったことであろう。
でも、まあ、八瀬、その里である。

叡山電鉄、八瀬比叡山口駅を降りると、こういう看板がある。

すぐのところ、高野川が流れる。
青もみじである。美しい。

こちらの高野川も。
向うの方で鳥が飛びたった。

ここへ降りた。
サギの仲間であろう。

”青もみじ”って言葉、関東では聞かれない言葉である。関西でも、よく聞かれる言葉ではないようだ。
どうも、京都に限り使われている言葉のようだ。JR東海の”そうだ、京都 行こう”のコピーとして。

ケーブルの駅の方へ歩く。

このような道を通り・・・

このようなところを通り。
京都の町中からは10キロ程度しか離れていないが、別世界。

ケーブルの駅が見えてくる。

ケーブル八瀬駅。
乗る人は誰もいない。私だけ。

ケーブルは比叡山へ登っている。
周辺の山は、青もみじ。
眼下には、京の町。