ギューチャンとキューティー。

少し古い話になるが、昨年秋から今年の春先にかけ、よく知られた人物をモデルとした映画が続いていた。
2か月少し前、そのような映画を追っていた。
ダイアナ、スティーブ・ジョブズ、ルノワール、ヴァン・ゴッホ、ジャッキー・ロビンソン(ジャッキー・ロビンソンについては、朝日新聞水曜夕刊の名物コラム、向井万起男の『大リーグが大好き!』で、昨日と先週の2週続けて、向井万起男も記している。雨が降ろうが槍が降ろうが大リーグ、という向井万起男、先だっての感動作・『42 世界を変えた男』ばかりじゃなく、40年前のジャッキー・ロビンソン映画にも言及している。さすが)、と続けたが、ソチ・オリンピックが始まっちゃったので途切れていた。
で、2か月少しぶりであと暫らく続けることとする。
今日は、昨日がらみで、ギューチャンとカミさんのキューティー・乃り子。

『キューティー&ボクサー』、ラブストーリーなんだ。

監督は、ザッカリー・ハインザーリング。29歳の若者だ。
ハインザーリング、5年前、ギューチャンとキューティーの前に現われたそうだ。それ以来、4年間ギューチャンとキューティーに密着してフィルムを回した。
この作品、昨年度のサンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で監督賞を受賞している。今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた。惜しくも賞は逸したが。

若い頃から肉体派・マッチョで鳴らしたギューチャン、ボクシング・アートの創始者である。
だから、キューティー&ボクサー。

こういう物語なんだ。

ギューチャンとキューティーの二人は、永年ブルックリンに住んでいる。
ブルックリン、ニューヨークではある。
しかし、ブルックリン、マンハッタンの川向こう。

肉体派・マッチョで鳴らしたギューチャンも、齢80ともなるとその筋肉も凋んでくる。

それでもギューチャン、ボクシング・ペインティングは止めない。

キューティー・乃り子もグラブをはめてボクシング。

キューティー・乃り子、ギューチャンにパンチを浴びせる。

ギューチャンとキューティー、ブルックリンを歩く。

アパートというか、アトリエというか、ロフトというか、その前でのギューチャンとキューティー。
40年の歳月。味があるなー。