夢のような、奇跡的な。

「夢のような、奇跡的な日でした」、と横田早紀江さんは語った。
26歳になった孫娘と10か月のひ孫に初めて会ったんだ。当然だ。そうであろう。よかった、と思う。
今日、横田滋、早紀江夫妻の記者会見があった。
横田夫妻、今月10日から14日にかけモンゴル・ウランバートルで、横田めぐみさんの娘、つまり孫娘のキム・ウンギョンさん、さらにその子であるひ孫と過ごした。
「夢のような、奇跡的な・・・」、との言葉、当然であろう。人間だもの。
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたのは、13歳の時だという。今、めぐみさんは健在ならば50歳。
2002年秋、小泉純一郎の訪朝により、めぐみさんの娘が公にされた。横田夫妻の孫娘・キム・ウンギョンさんである。
その時、横田滋さんは、訪朝して孫娘に会いたいと思った、という。当然だ。しかし、思い留まった。
恐らく、拉致被害者全体のことを考えなければならない、と。辛かったろう。
北朝鮮という国、とんでもない国、常識が通用しない国である。
大韓航空機を爆発させた。ビルマのアウンサン廟で、韓国の大統領を爆殺しようとした。無茶苦茶なことをやる。日本人ばかりじゃなく、あちこち多くの人を拉致した。とんでもないことをやった。
その理不尽なことに関わらざるを得ない人もいる。
ウランバートルでの孫娘との5日間。それこそ、「夢のような、奇跡的な」時間であったことであろう。察するに余りある。